2014年2月20日木曜日

おはようさん 2014.2.19.

リンパ腫で腹水パンパンの患者さんが明日、大学病院に入院となりました。 今日はわざわざ来院されて、打鍼を所望されました。 打鍼するとお腹が楽になる・よく眠れるとのこと。 大学からはすでに大量のステロイド剤が処方されていて、これからどんな治療をするのかはまだわかりませんが、出来れば週に1回でも枚方まで出向いて、病室で打鍼をしてあげたいなって思いました。 癌治療 特に化学療法や放射線治療を行っている時には、氣を補ってあげるのもとても大切な治療だと思います。 家族に出来る補気は、手を握ってあげること。祈ってあげること。笑顔を見せてあげることです。 鍼灸を使えば、良き氣を補ってあげることができます。 氣は、生きようとするモチベーションです。 だから良き氣が補われると、生きようとする免疫系が賦活されます。 打鍼は鍼を刺すことが難しい衰弱した患者さんにも施術できます。 優しい鍼のようですが、穴にはまると結構ダイナミックな変化を起こしてくれます。 今日の腹水の患者さんも10分ほど打鍼をしていると、明らかに腹水が減ってきたのが感じ取れました。 打鍼や毫鍼やお灸だけで癌が治る!なんてことは言えませんが、癌の集学的療法のひとつに鍼灸を入れるのは患者さんにとっても、化学療法や放射線治療などの先端医療にとっても、very COOL!なことだと思います。(実際に癌専門病院で鍼灸を取り入れているところもありますが、まだまだ腰痛鍼灸のレベルなのは残念なことです) 打鍼は一種の波動療法だと思います。 木槌で銀の鍉針を軽く打って生じた精妙な波動が腹壁の穴や経絡を通じて体中に波及していくのだと思っています。 神経は神経伝達速度で刺激が伝わっていきますが、経絡に乗った波動は光速よりも早い速度で(つまり同時に!)体中に伝わっていきます。 そして波動ですから、精妙であればあるほど強く作用していきます(まるでホメオパシーのように)。 だから、お腹の1点をを叩いているようで、実のところは全身のバランスを改善し、自律神経系や免疫系が良き働きをするように、生きようとするように賦活しているわけです。 もちろん、(下手な叩き方をしない限り)副作用はありません。 そんなことを確かめさせてくれた患者さんでした。だから、きっと大丈夫です。だって、神さまが連れてきた=神さまがついているのだからね。 元気な顔で帰ってきてくれるのを楽しみにしています。 前世物語 「地球はね、物理学者が探し求めている、すべての始まり、だよ。普段は光と対話しているだけでワークを終わっているけど、光の中を更に進んでいくことが出来る人もいるんだ。もちろん魂の力が尽きると押し戻されてしまうから、どこまで行けるかはその魂次第だけどね。光は闇から生まれるんだ。つまり、光の先は闇の世界だね。広大な闇の世界の中に小さな光の世界が点在している、といった方がいいだろうね。光は闇の世界の中で生まれて成長していくんだ。私たちはその光と闇が混在したエリアの中にいるんだね。だから単純だけど激しい二元性の葛藤を味わうんだ。闇の世界を更に進んでいくと、光の点在は少なくなり、ついには闇だけの世界になるよ。そこは光と闇の葛藤がないから、それなりに安定した世界なんだ。そんな闇の世界から光をみると、ずっと何事もなかった平和な暗黒の世界に訳もなく襲いかかってきた異種の存在に見えるんだ。問答無用で闇を食いつぶしていくんだからね。闇が生き残ることを許さないどう猛な存在、すべてを光に変えようとする強欲な存在だね」  そして先生は遠い目をして、誰かに語りかけるように続けました。 「そんな闇の世界を更に進んでいくと、闇と光が生まれ出ずるもの、虚無でありヴォイドの世界になります。老子は天地万物が虚無から発生すると言ってます。それは形状がなく、見えず聞こえないもので我々の認識を超越しているものだ、と説いています。私はそれをとても密度の濃いエネルギーだと思っています。すべてのエネルギーの根源なのです。そして虚無というエネルギーは無限に拡がっています。と言うよりも、虚無の中ではいかなる時空間も存在しません。ただひとつの虚無があるのです。  虚無のエネルギーは、ただひとつの『在る』という意識から成っています。そう、やっとたどり着きました。すべての始まりは、この『在る』という意識なのです。時空間もエネルギーも根源の意識さえもなかった『無の世界』に、突然『在る』という意識が生まれました。在ると思うこと自体がすでにエネルギーです。『在る』から虚無のエネルギーが流れ出しフィールドを形成しました。『在る』の意識は虚無のエネルギーの中で思いました。無いとは何か? いや、在り続けたい、と。この『無いと在る』という思いが虚無のエネルギーから闇を生み出しました。闇が生まれるとすぐに、闇の中に光が生まれました。光が闇を追いつめていき、やがて光だけの世界となります。『在る』の意識が具現化されている限り、光の世界は成長を続けます。知恵や美、愛が有限なら、光の世界もやがて終わりを迎えます。『在る』という意識が意識できなくなった時、『在る』が消えて、光の世界は『無の世界』となるのです」