2014年2月17日月曜日

おはようさん 2014.2.16.

今日は北辰会定例会での鍼の実習と東洋医学会開催支部例会を掛け持ちしてきました。 東洋医学会での竹本喜典先生(山添村国民健康保険東山診療所)の発表にとても感動しました。 「僻地で実践、東洋医学 鍼での変化を弁証の一助に」 北辰会方式で体表観察&弁証して鍼をする。その変化を診ながら漢方薬の匙加減を決める、ということでした。 会場はほとんどが漢方の先生方ばかりだったけど、こういう持って行き方をすれば、どの先生方も「なるほど」と納得されたことでしょう。 例えば、胸脇苦満があると「柴胡の証」が外せなくなります。 でも、鍼をしてみると、その胸脇苦満が改善してしまい、その奥の証が見えてくることがあります。 漢方薬だけで行けば、まず数日分処方してみて反応をみて・・・1週間くらいはすぐに経ってしまいますが、鍼なら数分でわかります。 漢方治療に鍼を加えると、患者さんも大助かりなわけです。 鍼で治す!と言うと、漢方薬で治す!と反発されますが、鍼でその処方の成否がわかるよ、それも数分で&目の前で!なら、これは良医なら食いついてくるはずです。 そういう意味でも、とっても良き発表を聞かせていただきました。 前世物語  これは交通事故で亡くなった息子さんとコンタクト出来たお母さんの症例です。亡くなった息子さんが生前のようにバイクに乗って現れたことを「お母さんの強い願望が創った妄想」だと解釈される方もおられるでしょう。ワイス博士は一連の著書の中で、過去生退行のヴィジョンには現在の知識、体験、願望等が一〜二割入ることがある、と言っています。この症例では、ワイス博士が言う過去生のヴィジョンだけではなく、博士がマスターと読んでいる「大いなる存在」が見せてくれたヴィジョンにも患者の現在の願望が入るのかもしれない、という疑問が生じます。  先生は、このような過去生は本当にあるのか? マスターは実在するのか? といった議論にはあまり熱心ではありません。避けている、とうよりは、興味がない、といった感じを受けます。過去生退行催眠の医学的治療では今や日本の第一人者なのですから、もっと科学的な論説を行なった方がいいのではないですか? と尋ねたことがあります。 「美子さん、ありがとう。でも今はまだ、目の前にいる患者さんたちにワークをすることを優先したいんだ。美子さんの指摘したテーマはとても大切なポイントなんだよ。過去生を認めない唯物論の方々が攻め寄せてくる大手門みたいなところだからね。敵方はそれだけじゃないよ。マスターや光は神とも取れるわけだからね。宗教自体が攻めかけてくることも考えられるんだ。そうなったら、もう大戦争だよ。とても悠長にワークなんかしてられなくなるだろうね・・・。いやいや、平和が一番。私が有名になろうとしたり、欲を出さないかぎり、この忙しい世の中は私を放っておいてくれるからね。それに、せっかく美子さんが来てくれたのに、毎日、戦いくさばかりでは申し訳ないよ。それに・・・」