2013年8月7日水曜日

おはようさん 2013.8.6.

藤本蓮風先生の北辰会で夢分流腹診を習ってから、毎日、何十人もの患者さんのお腹を触っています。 慢性疾患(糖尿・ガン・うつ病 等々)の人のお腹を継続的に触っていると、次第次第に邪気がとれて、虚実のアンバランスが少なくなっていくのがわかります。 今日は数日前から下痢してる初診さんのお腹を診ていました。 両側大巨と左外陵・滑肉門(←おへそのまわりの穴)にすごい冷えと圧痛があるなぁ・・・ ところが、触っているうちに、その邪気がどんどん消えていくではありませんかぁ。 そして、お腹のグルグル痛みが治っちゃった。 !!! まさしく「手当て」ですね。 縄文時代の医療の主流です。 縄文時代の医療といえば、怪しげな呪術ばかりだと思われていますが、その呪術にしても、きっと呪術師は患者さんの患部に「手当て」をしながら祈っていたと思います。 今の私たちよりもずっとずっと氣に鋭敏な手を持った人たちがいて、「手当て」と祈りで患者さんの邪気を散らしたり、氣のアンバランスを清き流れに戻したりしていたと思います。 アイスマンの身体に残っていた入れ墨は経絡に沿って入っていましたが、これも鍼であり「手当て」の名残だと思います。 いろんな病気の患者さんたちに鍼をすると、ほとんどの方が気持ちよさそうに眠ってしまいます。 病気の形がいろいろだけど、みんな、交感神経系が高ぶったり、へしゃげたりしてるんだなっと思います。 鍼をすると、副交感神経系が賦活されて、疲れ切った交感神経系とのバランスをとって、交感神経系を癒やしてくれます。 副交感神経系がのんびりと元気になってくると、疲れがどっっっととれて、とても眠きなります。 この鍼の作用と「手当て」の作用は同じものです。 当てた手の労宮を介して、天の氣が流れ込むし、患者さんの邪気が地に吸い込まれていきますが、同時に「手当て」してるところの副交感神経系が賦活されて、どんどん全身に拡がっていき、やがて全身の副交感神経系が天地宇宙の聖なる揺らぎのリズムで波打ち始めます。 西洋医学は悪者を消し去ります。 ばい菌を消す・炎症を消す・ガンを切除する・・・・消去法が主体です。 東洋医学はバランスです。陰陽の清き美しい流れです。月の満ち欠け、日の出&日の入りの天地自然が主体です。 交感神経と副交感神経のバランスが美しくとれれば、治らないわけがないじゃないの・・・そんな天地自然の治癒力に主役を委ねている医療です。 西洋医学では、そんなわけのわからないものに委ねるなんて・・・信じる実体があやふやなものに任せてなんておけないわ・・・です。 東洋医学は、天地自然の移ろいも治癒力も当たり前なんだから、バランスさえとってあげれば、あとは自然に治るよ、必ずね・・・です。 西洋医学は人間が主体(強いて言えば、医者が主体)です。 東洋医学は天地自然が主体です。医者は患者さんを天地自然の治癒力が働く場までガイドして連れて行ってあげるお手伝いさんです。 下痢で冷えたお腹が心地よく温かくなるのを感じながら、そんな夢幻な世界を観ていました。 P.S. 鍼がよく効く人は過去生もよく見えますよ。