2013年8月2日金曜日
おはようさん 2013.8.2.
木曜日の午後は藤本漢祥院で蓮風先生の診療を間近で研修しています。
今日はガンの患者さんの問診から診察・治療までじっくりと見ておくように、とのご配慮で、内弟子先生の問診につきあわせていただきました。
蓮風先生の鍼灸の初診は、患者さんの生まれてから今までのことをとても詳細に聞き取っていきます。
問診を聞きながら、私の中では、A型気質→自責の念→股関節痛→両下肢の難治性疼痛→ステロイド&免疫抑制剤大量投与→ガン の弁証が浮かんでいました。
蓮風先生ができあがったカルテをチェックする段階では、この自責の念はスルーされていたので、おやっ?と思っていましたが、患者さんの体表観察&鍼治療では、ズバリ! この自責の念を患者さんに指摘され、患者さんは涙されていました。そう、蓮風先生の後谿への鍼が患者さんのこころの中へも見事に届いて、患者さんのこころの光が再び輝き始めたのです。
さすが、蓮風先生です。
同じ観点から患者さんの病気の根源を見抜けていたことがとてもうれしい診察でした。
鍼は氣を動かします。
氣という川の流れにできた淀みを鍼で取り去るのは普通の鍼医師。
荒野の大岩に鍼一本を突き立てて、氣の泉をこんこんと沸き立たせるのが鍼狂人。
鍼はこころに届き、魂に届き、内なる宇宙に届きます。
内なる宇宙は大宇宙と裏表で、ひとつです。
鍼が内なる宇宙に届く時、大宇宙に充ち満ちている氣が泉となって、こころの中に湧き出してきます。
まるで宇宙の誕生のワンシーンを見たような感動を覚えた今日の研修でした。
昨日の続きの「高校生たちへ伝えたいこと」です。
その1 http://okuok.livedoor.biz/archives/51903430.html
その2 http://okuok.livedoor.biz/archives/51903618.html
その3
「やってみて やってみて やってみて」
抗加齢医学の世界では、今の高校生たちの寿命は160才〜200才 最高460才だと言われています。
60才定年なんて残ってるかしら?
今の18才での長期人生計画なんて意味ありません。
老人になれるのが140才だろうと420才だろうと、全然平気な生き方があります。
それは、生きがい年齢で生きることです。
私の戸籍年齢は今年で56才です。
でも、私は今年から謡いのお稽古を始めました。謡いでは1才です。
私は今年、大きな流れに導かれるままに、藤本蓮風先生の鍼灸を学び始めました。1才の針灸家です。
これが生きがい年齢です。
何かを始めたら、その時が1才です。
何かを始めたら、その先の人生が変わり始めます。
鍼灸は未来の人生を大きく変えそうだけど、謡いくらいではあんまり変わらないんじゃないの?
いえいえ、人生に不必要なこと、役立たないことはひとつも起きません。
例えそれがボツ企画、失敗チャレンジであっても、必ずいつかの何かに繋がっていきます。
謡いは楽しいし、声を出すのは健康に良いし(漢方でいう肺の氣も血も巡りますからね)、なんだかずっとずっと昔のどこかの自分も同じ曲を謡っていたように思えるデジャブな感覚が好きですが、お金儲けや人脈形成には確かに繋がりません。
でも、不思議だけど、いつかの未来に、不意に役立つことがあるのです。
何が起こるのか? 誰と出会うのか? その日が来るのを楽しみにしながら、お稽古をしています。
そういうワクワク&ドキドキ感があることが生きがい年齢には必要です。
鍼灸はずっと医学という世界の中をさまよってきて、ようやく自分がやりたかった医療はこれだ!に出会った感激の中にいます。
感激と感謝も生きがい年齢には必要です。
今から40年、謡いと鍼治療を続けていけば、100才の頃にはそれなりの大家になっているでしょう。生きがい年齢40才の中堅ばりばりなベテランさんです。
今、何もしなければ、何もないタダの100才です。生きがい年齢は測定不能・・・退化喪失してます。
何かをやり始める楽しさ・生きがいを知ってしまった人は、死ぬまで何かをやり始めていることでしょう。
やり始めるのをあきらめたら・めんどくさくなったら・バカバカしくなったら・・・よほどの覚悟がない限り、もう一度やり始めることはできません。無理矢理始めても、ワクワク&ドキドキ感も、感激&感謝も湧いてきません。ムリしてるだけで生きがいにはなりません。今のタイムラインで言えば、趣味を持つには40代のうちに・・・なのです。
若い人たちにはワクワク&ドキドキも感激&感謝もあります。
その気持ち、パッションを忘れずに、30代、40代、50代、60代・・・になっても、絶えずやってみる人でいてください。
いつまでも生きがい年齢ティーンエイジャーでいてくださいね。