2013年8月12日月曜日

おはようさん 2013.8.12.

暑いですねぇ(@@;) こうも暑いと、せっかくの日曜日だけど、片づけしたり、お勉強したりする氣力も萎えてしまいます。 今日は一日、撮りためたフィルムをスキャンしてました。 どの写真も、それを撮った時の気持ちも、風もお日さまも・・・覚えています。 写真と撮る時には、その場所、撮りたいもの(人)に向き合って、立ち止まります。 時間が止まって、その写真に写し込まれます。 デジカメは手軽に何枚も撮れます。シャッターひと押しでプラス&マイナス露出補正をした写真まで自動的に撮ってくれるデジカメもあります。シャンシャンシャンってね。 そしてデジカメはその場で写真をチェックできます。 便利ですよね・・・カメラ小僧はそれでいいのです。 でも、私はデジカメが嫌いです。 デジカメ使っている時でも、すぐに写真が見られる機能はオフにしてました。 だって・・・今、目の前にある撮りたいもの(私の場合は美しいもの・面白いもの・楽しいもの)をこころに残しておきたいから。 商業写真家さんはその場でチェックして、すぐに撮り直しするのは当たり前です。だから、プロはデジカメでいいのです。クライアントの希望通り・意図に沿った写真に仕上げなきゃいけないから、自分を押し殺すことだってあるでしょう。だから、こころに残しておく必要などないのです。下手に残しておくと、自分本来の感性を忘れてしまうことにもなりかねません。昔はグッと感性に響く写真を撮ってはったのに、最近はいまいちやねぇ・・・なプロ写真家さんの多いこと多いこと・・・あな悲しデス。 でも、アマチュアはやっぱりこころに風や想いやお日さまを残しておきたいよねぇって思います。 プロは、この写真を撮った時の絞りとスピードと感度と・・・なデータを言えなきゃいけない?けど、アマチュアは、その1枚を撮った時の薫り・木漏れ日・音・風のそよぎ・気持ちと想いを熱く語れたら幸せですよね。 デジ写してると、どうも、そこんとこの、一番肝腎なとこ、なぜ写真を撮るの?なところが見えなくなってしまうような気がします。 今日、フィルムスキャンしながら、もう一度5月の万博公園を歩いて、カモミール畑の薫りに酔いしれ、菖蒲の紫にドキドキして、バラさんたちとの再会に歓喜してました。 神戸の街を「自分の心象風景とは?」に思いを巡らせながら、船に乗ったり、観覧車を見上げたり、中華街を歩いたり・・・海の薫りと波の音、カップルの笑い声、美味しそうな豚まんの匂い・・・こころの中に染み込んでいた「その時」がひとつひとつ蘇ってきました。 今年の祇園祭宵山は夕立に何度も祟られたけど、去年とは違う写真が撮れたなぁ・・・こういうシーンが好き、こういう写真になっちゃう・・・けど、それが自分らしさだし、自分の写真だからええねん・・・なんて開き直ったりもして。 フィルム写真は一本当たりの枚数が限られます。私のおさんぽ写真によく使うローライフレックは中判で12枚撮りです。1シーン1枚。それも現像するまで確認できません。 だからこそかな? とても丁寧に撮ります。 露出計持参で、露出を計って、シャッタースピード&露出を決めて、構図を再確認して、やっとシャッターを切ります。 デジカメなら1秒なところを1分以上かけてます。アナログ怖ろしや。。。でしょう? この1分の間がこころに残るのです。1分間の喧噪・風・薫り・日射し・目に入ってきたもの・あれって気づいたもの・通り過ぎていく人や車たち・・・覚えていないようで、結構こころに残っています。 デジカメで1秒で撮って、写真確認して・・・あれ? 被写体さんとは1秒しか向き合ってないよ。 フィルムカメラは単焦点レンズです。ズームレンズなんてありませんから、自分が前に行ったり後ろにさがったりしなくちゃいけません。それが普通だから何ともありません。前後ありだから、自然と上下左右にも軽やかに動きます。よく動くから、三脚はめんどうで、いつしか「おさんぽ写真」になってしまいます(注:私の「おさんぽ写真」の定義は三脚なし&テクテク歩くことデス) 写真は今も昔も、ネットにアップしようが、印画紙に焼こうが、一番大切なことは、こころに焼きつけることだと思います。 デジカメで出来ている人はすごい! それでいいです。 でも、せっかく写真を撮ったのに、右脳には全然残っていないよ〜〜なら悲しいです。 今は中古でもちゃんと撮れるフィルムカメラがいっぱいあります。 私も時々利用するマップカメラは、中古相場の高どまりなお値段やけど、その分、カメラはしっかりしています。初めての中古フィルムカメラなら、お薦めのお店です。 私の今のお気に入りは60年以上前のツァイス・スーパーイコンタです。 万博公園のチューリップを撮りにいったとき、ジェントルマンなおじいさんが構えていて、むちゃ かっけぇぇぇ だったのです。 蛇腹カメラで招き猫の手のような距離計が蛇腹の先端から起き上がってきます。かわぇぇぇ 今回のスキャンで、その招き猫カメラの初撮りをチェックしましたが、はい、ちゃんと撮れてました。 背筋がぞぞぞっとするような切れ味も健在でした。 これで3万円ちょいだったと思います。最近のデジカメの半値以下でしょう。 フィルム代や現像代はかかりますが、趣味なんですから許容範囲ですよね。 (だいたい そんなにパカパカ撮りません・・・撮れませんよ) パチンコするより、ホテルでお茶するより、う〜んと自分磨きですから、安いもんです(;^^)ヘ.. お盆休みだけど、趣味なしでゴロゴロTV観戦NOW・・・なおじさんは、ちょいと中古カメラ屋さんを覗いてみてはいかがですか? 下手くそやから? 才能ないから? そんなん、今のこの時代、気になりませんよ。 プロでも???な写真の人はいっぱいいます。 名前だけ売れていて、この人 何なの? ・・・カメラ雑誌にたむろしてます。 私はニナミカ:蜷川美香の写真を見て、デカルチャーしましたよ。 ピントなんて・・・ええんやって。 それまでピントがちゃんと来てないとダメ写真だと思ってましたけど、ニナミカ写真はパッションです。 感性と感情が渦巻いて龍神のように飛びかかってきます。もうそこにはピントや露出など意味ありません。 でも、しびれます。こころがしびれます。 アラーキも木村伊兵衛もやっぱりパッションです。感性と感情を押し殺さないことです。 だから、お散歩しながら、パチリ&パチリと撮ればいいのですよ。 そう、写真学校なんかには行かないこと!(かくあるべし!を洗脳されちゃいます。個性を・感性を潰されないように気をつけましょう) 写真雑誌なんかも見ない!(これが良い写真、これはダメ写真なんていう無価値な二元性を押しつけられてしまいます) 古本屋で写真集をのぞくのが一番のお勉強かな。 私は暇な時、Tumblrや500pxをパラパラと見てます。たまにオッ!&アッ!な写真が目に飛び込んできますよ。 安上がりでしょう。ふふふ。 ということで、今日はフィルムカメラを熱く語ってしましました。暑っぅぅぅ(^^ゞ