2013年8月24日土曜日

おはようさん 2013.8.25.

生活習慣病の患者さんたちには、真夏の暑い時と真冬の寒い時に動脈硬化の検査をしています。 手と足の血圧の比較&脈波の伝わり方から動脈硬化(血管の老化)がわかります。 わかりやすく言えば、血管年齢ですね。 糖尿病があると、当然、血管年齢は大幅に上がります。 60才なのに血管年齢100才!なんてことも・・・あなおそろしや。 検診で高脂血症を指摘されて受診された方には、この検査をしています。 血管年齢が戸籍年齢程度なら、高脂血症の薬なしでフォローしますが、血管年齢が高ければ薬を飲むように指導します。 長寿遺伝子の大規模検索が行われていますが、この血管年齢を介して患者さんたちを診ていると、確かに長寿遺伝子はあるなぁと実感しています。 遺伝か・・・と諦めてはいけませんよ。 血管年齢に関して言えば、運動 特にウォーキングを続けると、確実に血管年齢が改善されてきます。 癌遺伝子を持っているから、前もって摘出手術を受けておく・・・なんてこともリアルに起こってきていますが、遺伝子半分・日頃の運動半分(食事・睡眠・気持ちの持ちよう 等々も)が長寿への両輪じゃないかなって思っています。 今日は前世物語からひとつ、症例をご紹介しますね。   妻の病気の意味  昔々、東京の下町に、いつも野球帽を被った少年がいました。 「ひとし」と言います。 ひとし君はさびしん坊でした。 いつも石をけって帰って来ました。 大きなランドセルが黒いカタツムリに変身します。 ひとし君の夕食は、いつも仏さまと一緒でした。 ちゃぶ台が野球場のようです。彼はキャッチャーが得意でした。 夜遅く、お母さんが帰ってきました。 お母さんは女工をしていました。 ひとし君はお母さんが大好きです。 優しい目をしたお母さんは「今の妻」です。 今夜、彼はお母さんに頼みました。 「一緒に寝て欲しいなぁ」 でも、お母さんはとても忙しいのです。 ひとし君はお母さんのニコニコした顔を見ながら眠ってしまいました。 「だって、仕方ないもの・・・」  朝、ひとし君は一人で起きました。 もうお母さんは出かけていません。 彼は一人で食事の支度をしました。 お母さんは近所でも評判の働き者です。 そして、いつもニコニコしていました。  ひとし君は、大学生になりました。 今日は入学式です。 彼は新しい学生服と大学帽を被っています。 お母さんもきれいな着物を着ています。 二人が門の前までやって来ました。 彼はお母さんに何か言われました。 怒られているわけではありません。 でも、彼は思いました。 「ごちゃごちゃ言わないで欲しいなぁ。そういうの、嫌なんだ」 ひとし君は、とうとうお母さんに言い返しました。 そして、怒って一人だけで門の中へと入って行ってしまいました。  その夜、彼が家に帰ると、お母さんが黙って座っていました。 ニコニコしていません。 彼も黙って座り込んでしまいました。  ある時、大学生のひとし君は流感に罹りました。 身体が寒くてたまりません。 どんどん衰弱していきます。 お母さんが心配そうに見ています。 彼は思いました。 「もう死ぬのかなぁ・・・。お母さんに何も出来なかった。何もしてあげれなかった。これじゃぁ、生きてきた意味がなかったよ。何にも成しえなかったよ」 お母さんが励ましてくれます。 「ひとし、がんばりなさい」 「私」は、ひとし君の魂に尋ねました。 「死ぬ場面を通り越しましたか?」 「はい」 「下では、何が起こっていますか?」 「お母さんが泣いています」 「それを見て、どう思いますか?」 「お母さんに何もしてあげられませんでした」 「お母さんの涙を見た時に、何か決心したことはありますか?」 「入学式の時に、母に怒ったことと何もしてあげられなかったことが悔やまれます。母に何かしたかった・・・」 「あなたが死んだ時に、何か決心したことはありますか?」 「今度は、自分が面倒を見てあげるんだ」 「私」は彼の魂を高みへと導きました。そしてひとし君の人生を高みから振り返りました。 「苦労してきた母親に対して、何もしてあげられなかった後悔がとても大きいです」 「私」はもっと高みへと導きました。そして、ひとし君の人生と、今、生きている人生を比べて見ました。 「人生をそのまま返しています。前の人生を返しています」 「私」はさらに高みへと導きます。 彼の魂はそこに柔らかい光を見ました。 そして光の中へと入りました。 光の中には静かな人がいました。 「私」はその静な人に尋ねました。 「今回の人生での妻との関係は何ですか?」 「お返しをしたい、という気持が強いのです」 「今回の人生の目的は何ですか?」 「妻の病気を通じて、自分が向上することです。前の人生で出来なかったことです」 「今回の人生で、私は何を学ぶのですか?」 「人に尽くすことです」 「妻の病気の原因は何ですか?」 「私が自分で決めました。人に尽くすことを私に気づかせるために、自分で決めてきたのです」 「妻の病気を私が決められるのですか?」 「私の強い意志が伝わったからです。その意志がすごく強かったのです」 「私が妻を病気にしてるのですか?」 「でも大丈夫です。妻も納得しています」 「妻は恨んでませんか?」 「恨んでいません」 「では、妻の病気はどうしたら治りますか?」 「すでに治っていますよ」 「妻は自分の病気から何を学んでいるのですか?」 「病気が治った意味を二人で勉強して、同じように気づくことです」 「人間は何のために生きてるのですか?」 「人生の目的に気づくことです」 「なぜ私は何回も生まれ変わってるのでしょうか?」 「勉強のためです」 「今、私は人生の転機に立っていますが、この意味は何ですか?」 「人に尽くすことを思い出すためです」 「どうしたら良いのですか?」 「自分の思うままに・・・。それで良いですよ」 「今回の私の人生は、ここまでこれで順調ですか?」 「ものすごく順調です」 「こんなに大変な状況なのにですか?」 「順調だって言われています」 「妻が病気になって、仕事が大変になるのは、私たちが計画してきたのですか?」 「はい」 「妻も私も、この転機を乗り越えるだけの力がありますか?」 「あなたがたなら出来ますよって」 「私」は、今回の人生の目的をクリアー出来た、未来の姿を見せてもらった。 「ニコニコしてます。二十歳くらいの男の人です。茶色がかった髪に黒い目です。事務所にいます。会社をやっています」 「その未来のあなたから、今のあなたへ、何かアドバイスをもらって下さい」 「ニコニコしていれば、大丈夫だよって言っています。自信を持ちなさいって」 「未来の彼としっかり握手して下さい。どんな感じがしますか?」 「自信が湧いてきました」 「その事務所には、他に誰かいますか?」 「いるような気がします」 「その人たちの中に、今のあなたが知ってる人はいませんか?」 「金髪の女の人が今の妻です。ちょっと年上かなぁ」 「その金髪の女性に聞いて下さい。今の私に一言アドバイスを下さい」 「かんがってねって言っています」 「今の妻にも、一言お願いします」 「何も心配することなどないですよ」 「みなさんも、私と妻を応援してくれますか?」 「もちろん応援するけれども、大丈夫だよって言っています」 「では、もとの光の中に戻ります。そして最後にもう一言、メッセージを下さいませんか?」 「あなたの思うままに生きなさい」 「辛い時は、あなたの所に来ても良いですか?」 「いつでも来なさい」 そして私たちは、今、この時へと戻ってきました。