2013年6月20日木曜日
おはようさん 2013.6.20.
いよいよ梅雨本番ですね。
鉛色の空、雨に煙る町を眺めていると、梅雨だなぁ・・・としみじみ思います。
身体も正直です。
患者さんの脈診にも舌診にも腹診にも、昨日から急に湿邪が浸みだしてきました。
どこからともなく湧き出してくるナメクジみたいに、
身体の弱いところ、無理しているところ、ストレスがかかっているところに、
ネットリだらりと湿邪も張りついています。
梅雨はやっぱり怠いですねぇ。。。
梅雨は古傷の関節が痛みます。。。
梅雨は気分がうつになります。。。
梅雨は痰がらみの咳が嫌になります。。。
誰もが湿痰・湿熱な湿邪の影響を受けます。
嫌な季節の代表みたいな梅雨ですが、お米が主食な私たち日本人にとっては、次の真夏の猛暑を乗り切るためには、やっぱり必要な季節です。
春から梅雨なしで真夏になると・・・今年の空梅雨が良い例でした・・・30℃以下でも熱中症でバタバタと倒れる人が続出してました。
身体が真夏についてこられなかったのです。
梅雨はどうしても身体の中に水が溜まります。
土に水が染み込むように、身体に湿として水が溜まっていきます。
むくみ・めまい・怠さ・やる気がしない・関節痛・痰がらみの咳・胃もたれ・口内炎・・・
嫌な症状ばかりだけど、来る真夏に脱水や熱中症を起こさないための予防的生体反応 ホメオスターシスでもあるのです。
な〜んだ、そうかぁ、真夏にすぐに干からびないように、身体はいつもよりたくさんの水を蓄えておこうとしてるんだね。だから真夏でも大丈夫なんだね。ありがたいねぇ。
そう思うと、ほら ちょっぴり梅雨がうれしくなってきたでしょう?
夏を思いっきり楽しむためには、ジメジメな梅雨は必須アイテムなのですよね。
梅雨は1年のうちでも、二ヶ月弱の短い季節です。
でも雨が大好きなお花たちがとても賑わう花の季節でもあります。
紫陽花・花菖蒲・蓮 どれも雨がお似合いです。
田植えが終わった緑の田んぼ 最高に美しいです。
小さな生き物たちが爆発的に現れます なんと神々しいことでしょう。
森羅万象 あらゆるものは、生まれるべき時に生まれ、宇宙の大きな愛で育まれ、食物連鎖・子孫繁栄・・・何か担ってきたものを成し遂げ、死すべき時に去っていきます。
このうっとおしいけど、とても大切な梅雨に、生命の歓声をあげているものたちを愛でることが出来たなら、こころの目はきれいさっぱりにクリーニングされて、スピリチュアルな感性も共感力もますます高まることでしょう。
すくすく育つ稲の気持ち
カエルの気持ち
雨に濡れる紫陽花の気持ち
どれも陰だけど光です。
そう思ったら、梅雨って愛しいでしょう(*^^)v