2016年7月19日火曜日

ごきげんさん 2016.7.19.

「夏まけの清暑益気湯について教えてください」にお答えしましょう。 ググってみると・・・ 清暑益気湯(せいしょえっきくとう) 出典:医学六要(いがくろくよう) どんな人につかうか  夏やせ、夏まけに用いる薬で、食欲が減退して、手足がだるく、水っぽいものを欲しがり、足の裏がほてったり、下痢したり、自然発汗があったりする者に用い、夏でなくても食後だるくて眠くなったりする人、老人や胃腸の弱い人の持薬にも使えます。 目標となる症状  ①夏やせ、夏まけ、夏ばて、暑さまけ。②食欲不振。③水分をほしがる。④下痢、軟便。⑤自然発汗(自汗)。⑥尿量減少。⑦手足がほてる。⑧全身倦怠感。⑨食後の嗜眠、倦怠感。⑩平素胃腸虚弱。⑪息切れ、無力感。⑫口渇、喉の渇き。 from 『健康保険が使える 漢方薬 処方と使い方』木下繁太朗 新星出版社刊 梅雨明けした猛暑の今にピッタリな漢方です。 8月の夏休みやお盆明けにグッタリ夏ばてしてしまう方は、今から服用しておくといいでしょう。 下記は清暑益気湯の構成生薬です。 ここで知っておいていただきたいのは、 漢方の生薬はそれぞれ単独の作用もありますが、 それ以上に互いに協力しあったり、副作用を減じ合ったりするということです。 これは西洋医学にはない視点です。 (高血圧薬と高脂血症薬を一緒に飲んでも・・・大丈夫でしょう、きっと・・・というヤツです) 構成生薬: 人参3.5 白朮3.5 麦門冬3.5 当帰3.0 黄耆3.0 黄柏2.0 五味子2.0 陳皮2.0 甘草2.0 人参は滋養・強壮・滋潤作用があり、白朮には強壮・健胃・利水作用がある。 人参・白朮の組合せは脾胃の虚証を改善し食欲不振・食後倦怠感を治す。 陳皮の健胃作用はこれに協力する。 黄耆の止汗・利尿・強壮作用は人参と共に虚証に対応する。 黄耆はまた当帰の補血作用を増し、更に湿証にも有効に働いて遷延性の炎症状態を治す。 黄柏の寒性は熱証に対応して身熱・心煩等を去り、麦門冬の微寒性と滋潤作用は黄柏を助ける。 五味子は温性で収斂作用があり、黄耆と共に湿証に有効に働く。 一方では人参・麦門冬・五味子は生脈散であり、虚証に対応し、表証を止汗し、燥証を滋潤する作用がある。 from 『和漢薬方意辞典』 中村謙介著 緑書房 このように漢方も西洋薬に勝るとも劣らない理論武装をしているように見えますが、実は・・・ 漢方は経験=実践から編み出されています。 西洋薬は理論=机上から生まれます。 NMB48 内木志ちゃんとのデートで・・・ あらゆる食べログ・情報雑誌をチェックして、入念な下見までして、コースを分刻みで頭の中に入れて、最後は回らないお寿司だ、どうだ!・・・これで完璧だ! が西洋薬です。 海が好きだって言ってたから海もいいな。でも一番は志ちゃんの楽しそうな笑顔! おしゃべりしながら臨機応変でいきましょう・・・が漢方薬です。 これが男性は漢方嫌い。女性が漢方好きな理由です。 西洋薬は、ひとつの病気を治します。 漢方薬は、全体を癒し、元気にします。 究極、 西洋薬は、癌を殺します。 漢方薬は、癌を直接殺しませんが、人を元気にして、笑顔にして、明日を楽しみにしてくれます。 免疫力と自然治癒力が回復して、笑ってる間に癌が消えてしまうことだって「当たり前」になりました。 夏まけ・・・栄養ドリンクやサプリや焼き肉ホルモンで乗り切るのもいいけど、 今年は漢方薬で身体を本当にいたわってあげませんか? きっと運気倍増、思い出深い夏になりますよ。