2015年10月2日金曜日
おはようさん 2015.10.1.
能楽大連吟「高砂」2015 がいよいよ始まりました。
今夜は初めての全体稽古会。200人近い参加者で会場はいっぱいになりました。
今年も経験者半分、初めての方半分です。
例年、この初回の全体稽古会では、皆さん、なかなか大きな声を出せなくて、ショボショボとした高砂になるのですが、今年は違います!
師匠たちも口々に驚いておられましたが、皆さん、とっても大きな声で謡って下さいました。
もう12月の本番前のような大声です。
すばらしい! 今年はますます期待できますよ。
今夜の全体稽古で皆さんと「高砂」を謡いながら改めて、中谷塾での学びの実践だな、と思いました。
最初に師匠からの注意点として・・・まずは「ごあいさつ」
これは大切ですよね。
マナーの基本、しぐさのコアですもの。
「イスの背もたれに寄りかからない」「テキストは胸の位置に」は、姿勢塾そのものです。
「胸を大きく開いて、お腹から声を出す」のは、声塾です。
「まわりの声を聞きながらも、その声を後追いするのではなく、自分から声を出していく」のは、リーダー塾にも恋愛塾にも当てはまります。
そして、謡いの世界に入ったことで、文化人の仲間入りです。
謡い、仕舞、着物、鼓、狂言・・・演劇にも茶道や華道にも通じていきます。
西洋音楽のドレミファ音階では、決して表記できない謡いの世界に入れば、もう音大生だって怖くありません。ピアノなんか弾けなくてもへっちゃらです。だって「高砂」が謡えるんですもの。
師匠たちも年々、教え方を工夫されておられます。
初心者にもとってもわかりやすい!のに驚きました。
観世流舞扇を持って、着物を着て(もちろん洋服でも可ですよ)、舞台に並んで、その目の前でホンモノの能楽師さんたちが「高砂」を奏で、謡い舞って下さるのを堪能できます。
初めて参加した時、笛と鼓の迫力と能のあまりの美しさに見とれて感激してしまい、謡いの出だしに遅れたのを思い出します。
あれから3年・・・やっと謡い本が少し読めるようになった私ですが、能楽の懐の深さにたじろぎながらも、その愛にいつも救われています。
中谷塾からは寿ちゃんが参加して下さっています。
中谷先生から習ったことを実践していく勇者ですね。すばらしいです。
1月の大阪中谷塾で、寿ちゃんと「高砂」を一緒に謡おうかな。
年の初めの祝言ですからネ。