2015年10月20日火曜日
おはようさん 2015.10.20.
今日は夕方の打ち合わせまで、ゆっくりと中之島公園のバラ園を楽しんできました。
秋バラさんは、ゆっくり&ゆっくり咲いてきます。
たっぷりと時間をかけて咲いてくるので、とても芳醇な香りと濃厚な色合いをしています。
バラさんの名札にHT:ハイブリッドティの略があるバラさんは、とりわけ優雅な香りがしますよ。
名札には、そのバラさんの品種が作られた年と作り出した会社名も書いてあります。
最近では京成バラ園のように日本の会社名も多く見受けられます。
いろんな品種のバラさんたち・・・どれも美しいです。
私のお気に入りを3つご紹介しましょう。
まずは、PEACEさん。
第二次大戦が終わって、平和を祈って名付けられたバラさんです。
とってもシンプルで清々しい色合いです。香りも優しいですよ。
我が家でもずっと育てていた大好きなバラさんです。
次に、フレグランス アプリコットさん。
10年前にベランダバラ園を始めた時に植えたバラさんです。
初めてのバラ栽培で・・・枯らしてしまった・・と思ったら、奇跡の復活を遂げてくれたバラさんです。
名前通り、とっても上品で麗しい香りがします。
春、一番にベランダバラ園で咲き出してくれるバラさんでした。
最後に、パパ メイアンさん。
黒バラさんです・・・とっても深いビロードの深紅のバラさんです。
いろんな思い入れのあるバラさん・・・です。
ともかく美し過ぎるバラさんですよ。
花屋さんに並んでいるバラさんとはまったく違うバラさんたちとバラ園で出会えます。
ひとつひとつ香りが違うのを楽しむもよし、
秋バラの深い彩りを楽しむのもよし、
秋バラさんたちは優しく&温かく包みこんでくれますよ。
先日、映画「岸辺の旅」を観てきました。(以後、ネタバレです)
3年前に失踪した夫が帰ってきたところから物語は始まります。
帰ってきた夫は家の中なのに靴を履いています・・・やっぱり自殺したんだな、と悟る妻。
「もう身体はカニに食われて何も残っていないよ」とあっけらかんに語る夫。
夫は訪ねたい大切なところがある、と妻を連れて旅に出ます。
夫は自動改札機を通れるのかな?と心配そうな妻の顔がこっけいです。
まず訪れたのは、田舎町の新聞配達所。
そこで夫は配達の手伝いをしていました。
配達所の主人は奥さんに逃げられて独り暮らし・・・しばらく一緒に暮らしているうちに妻は亡くなった人がこの世にさまよって暮らしていることに気づいてきます。
すき焼き鍋に秘められていた配達所主人の悲しい思い出・・・そしてとても美しい別れのシーンが・・・このシーンはとっても美しかったです。
次に夫婦が訪れたのは、中華料理屋さん。
ここで夫は餃子を作る手伝いをしていました。
ここの水が身体に合うことに気づいた妻は、ここに夫と住みたいと言います。
ある日、二階のピアノを弾いていると、店の奥さんが駆け込んできて、止めるように泣き叫びます。
ポツリポツリと悲しい思い出を語る店の奥さん。
ずっとずっと胸に秘めていた後悔を語った時、亡くなった妹が現れて、ピアノを弾きます。
上手に弾き終えた妹は笑顔であの世へと帰っていきました。
次に訪れたのは山深い農村です。
そこで夫は農家の手伝いをしながら、村の人たちにアインシュタインの相対性理論をわかりやすく教えていました。
今まで知らなかった夫の一面に驚く妻。
山の奥の滝には、あの世とこの世をつなぐ洞窟があるという伝説がありました。
その滝に来て、妻は夫がこの滝を越えて戻ってきたんだ、と悟ります。
やがて夫もあの世へと戻らなければならないことも・・・
ひとりで歩けなくなった夫を抱えながら、最後に訪れたのは、夫が一番美しい場所だと言っていた漁村でした。
やっとの思いで海の見えるところにまでやってきて、ふたり並んで寝転んで・・・
100枚書けば夫に会えると言われ書き続けたお稲荷さんの祈祷書にひとり、燃やす妻。
もうひとりで生きていける。
夫を自分の中に取り込んで、自分の中で共に生きていける。
そんな確信を感じさせてくれました。
光の世界では、あの世もこの世もありません。
亡くなった人が見えるし、話もできます。
亡くなった人たちにも、この世の人たちにもエゴがないので、魂の波動で通じ合える世界だからです。
この映画は、そんな光の世界へのワンステップをたどたどしくではありますが、何とか表現しようとしているように思えました。
生と死。あの世とこの世。
その境目が紙一重だということを皆さんにも感じ取っていただきたいですね。
愛する人と本当に通じ合うこととは・・・それがわかるきっかけとなる良き映画です。