2015年10月8日木曜日

おはようさん 2015.10.8.

この1年、各地のホテルに泊まることが増えました。 高級ホテルからビジネスホテルまで、日本中どこでも目につくのが「当ホテルはエコに取り組んでいます」コピーです。 エコはいいことです。 ただ、緑の地球や樹のマークを楯に、明らかに経費削減が先行しちゃってるホテルも多く見かけます。 ビジネスホテルは・・・仕方ありません。 高級ホテルは、さてどんなもんでしょうか? ディズニーランドは目に見えないところ、お客さんに気づかれないところでエコに取り組んでいます。 だってゲートをくぐったら、そこはファンタジーと魔法の世界ですものね。 経費節減のケチ先行は夢心地の魔法を消してしまいます。 エコと経費節減とケチのボーダーラインって難しいですよね。 旦那さんのお小遣いはケチるのに、月一のホテルの女子会ランチはOK・・・なんて話もありました。 スニーカーにTシャツ姿でヴィトンを持って歩いてるって・・・トンチンカンでしょう? 東京の高級ホテルは、さすがにエコと顧客満足の両立が出来ています。 ディズニーランドがあるからかな? ちゃんとディズニーの魔法を学んでいます。 気になるのは、地方の一流ホテルさんたちです。 エコを高らかに謳いながら、ケチが見え隠れしてます。 こういう頭隠してシッポ隠さず・・・な一流ホテルは朝食のバイキングでもエコを実践されています。 サラダボールの底から原価計算メモが出てきそうな感じです。 おもてなし は顧客満足です。 地方の一流ホテルは、その地方の人たちにとってはハレの舞台の会場にもなります。 夢と期待を抱かれているホテルだからこそ、ホテル激戦区の東京や大阪の人たちをも満足させるサービスポリシーを持たなくてはいけません。 地元の人たちは田舎者だからわからない・・・はホテルのダークサイドです。 暗黒面に墜ちたら、いずれそのホテルは消えてしまいます。たとえ地方であっても。 世界のセレブや貴族御用達の超一流ホテルが日本にやって来て以来、日本のホテルのホスピタリティもサービスもどんどんステップアップしました。 地方のホテルだから関係ない、とケチに走っているようでは、これからの高感度情報化社会では生き残れません。 地方の一流ホテルがラブホに負けてしまう時代がもうやって来ています。 ホテルの満足度を決めるのはアメニティではありません。 スタッフのホスピタリティと朝食です。 東京の一流ホテルの朝食ビュッフェでさえ、スタッフの笑顔はあまり見かけません。 これは東京の弱点です。 地方のホテルがその気になれば、逆転勝利も可能なのです。 その地方のとれたて特産をふんだんに味わえる朝食ととびきりの笑顔のスタッフたち・・・これだけで「あのホテルに行きたい」になれます。 採算割れギリギリのツアー団体を取らなくてもよくなります。 地方のホテルが全部、爆買で蹂躙されてしまう前に、何とか自立して欲しいと願っています。