2015年7月23日木曜日

おはようさん 2015.7.22.

今日は新医院の密談を終えて、ちょうど時間が合ったので、映画「バケモノの子」 監督:細田守 を観ました。 とってもよかったですよ。期待以上でした。 まずはストーリーから・・・ この世界には、人間の世界とは別に、もうひとつの世界がある。バケモノの世界だ。 人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天界」。交わるはずのないふたつの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。 ある日、バケモノ・熊徹に出会ったは強さを求め、バケモノの世界へ行くことを決意した。 少年は熊徹の弟子となり、九太という新しい名前を授けられる。 当初はことあるごとに、ぶつかりあう二人だったが、奇妙な共同生活と修業の日々を重ねることで互いに成長し、いつしか、まるで本当の親子のような絆が芽生え始める。 少年が逞しい青年となったある日。 偶然にも「渋天街」から「渋谷」へ戻った九太は高校生の少女・楓と出会う。 新しい世界や価値観を教えてくれる楓との出会いによって、九太は自身が本当に生きるべき世界を模索し始めるのだった。 そんな時、人間とバケモノの二つの世界を巻き込んだ大事件が勃発する。 みんなを救うために、自分にできることは何なのか? 熊徹と九太、そして楓。それぞれに決断のときが訪れる。 この映画には名言が数多くありました。 観る人の人生観や親子の立場などによって、胸に残る言葉は違ってくるし、同じ言葉でも感じる意味合いも違ってくるでしょう。 ビーンと響いた名言を・・・ 「強さの意味は自分で見つけろ」 「あんた、強いな」「何を見てたんだおめえは」 「胸の中に剣を持つ」 「あなどるな。幻は時として真実よりもまことなり」 「知らないこと、もっとたくさん知りたくない?」 「ありがとう、叱ってくれて。おかげで背筋がしゃんと伸びた」 「忘れないで。私たち、いつだって、たったひとりで戦っているわけじゃないんだよ」 「私たちが負けるわけないんだから!」 「まったく人間とは、不思議な生き物だな、おい。てめえの目で見たまんまのことを、まるで信じようとしねえんだからさ……」 なんだか中谷塾で飛び交っている名言と似てますよね。 バケモノにはこころの闇はありませんが、人間は誰もがこころの闇を持っています。 九太にしても、楓にしても、お父さんにしても・・・ここに登場する人間は深く悲しいこころの闇を持っていました。 それでも、その闇に飲み込まれないように、生きています。 九太は強くなろうとしています。 楓は自由になろうとしています。 お父さんは過ぎ去った時間を埋めようとしています。 誰もががんばって、未来に向かって生きています。 ひとり、お子ちゃまのまま大きくなってしまった宿敵のバケモノの長男がこころの闇に飲み込まれてしまいます。 挫折や失敗や不幸知らずの子供は、如何にそのこころが脆く、闇に飲み込まれやすいか・・・これはスターウォーズと比べると、日本とアメリカ(西洋)の「こころ」のとらえ方の違いが見えてきて面白いですね。 強さの意味は自分で見つけろ。 強さを財産や権力や名誉だと思ってる世界もあります。 強さを腕力や武術や能力だと思っている世界もあります。 強さの意味を見つけるために、さまざまな宗師(悟った長老)たちを訪ね歩く旅をするシーンもあります。 あなたにとっての強さとは何ですか? 強弱の軸の上で考えてるうちは、まだまだお子ちゃまです。 強さは、美や愛と同じ第三軸だと思います。 古い世界の人たちにはわからないでしょうが、光の世界を多次元で彩る第三軸のひとつが「強さ」だと気づきました。 武士道を極める。剣の道を極める。 スポーツを極める。踊りや音楽や絵画・陶芸を極める。 その極めた先が「強さ」でしょう。 改めてもう一度、しっかりメモしながら観たい、とても良い映画でした。 P.S. 広瀬すずちゃんが楓役でした。見込んだとおり、素晴らしい役者さんになりますよ。