2015年7月19日日曜日

おはようさん 2015.7.18.

今日は、シルヴァン・ショメ監督「ぼくを探しに」を観ました。 不思議なハーブティで失われた記憶を呼び覚ましたその先には。煩悩を俯瞰した哲学者が語るような淡々としたタッチにフランス映画らしさを感じました。忘れた記憶を思い出す度に、人は変わります。その時、煩悩に囚われなければ幸へと変わるのです。 ストーリーをコピペしますね・・・ 今朝もポールは悪夢で目が覚めた。いつも夢に出てくるのは幼い頃に死んでしまった両親。ママはとっても優しくて美人だけど、プロレスラーだったパパは野獣のように乱暴でおっかない。幼い頃両親を失ったポールは、そのショックで言葉を話すことができなくなり、過去の記憶を封印したまま33歳の誕生日を迎えた。そんなポールを育ててきたのは、ダンス教室を経営する風変わりな姉妹の伯母たち。二人はポールのピアノの才能を伸ばし、世界一のピアニストに育てようと必死だ。ポールは伯母たちの教室を手伝い、ピアノを練習するだけの孤独な日々を送っていた。 そんなある日、ふとした偶然から、ポールは同じアパルトマンに住むマダム・プルーストと出会った。部屋いっぱいに植物を育てているマダム・プルーストは、ポールに不思議なハーブティーを勧める。それは失われた記憶を呼び覚ますための“魔法”。ハーブティーを一口飲んだとたん、ポールの頭の中には、赤ん坊の頃の幸せな記憶が奇妙な夢のように浮かび上がってきた。その日から、ポールは伯母たちに隠れてマダム・プルーストの秘密の部屋を訪れるようになった。ハーブティーを飲んで記憶を遡るうちにポールの固く閉ざされた心は少しずつ開放されていったが、同時に痛ましい記憶も甦ってしまう。それはパパがママに乱暴をしている姿だった。両親の間に一体何があったのか? これ以上、過去を知ることをためらうポール。一方、ポールの行動を怪しみ始めた伯母たちは遂にマダム・プルーストの存在を嗅ぎつけて、マダムの部屋に怒鳴り込んで来た。自分の人生を取り戻すため、勇気を振り絞って最後のハーブティーを飲んだポールに予想外の真実が待ち受けていた……。 「失われた記憶を呼び覚ますための魔法」 この映画を観ながら、私のやっている「光の前世療法」がダブって見えてきました。 今生の幼少期でも、過去生でも、今生の何か大切なものを守るために、その記憶は封印されています。 その記憶を持ったままでは、今日まで生きてこられなかったから、神さまが封印してくださったのです。 それを開封してもいいのか? まずその前後にあった幸せな記憶が開封されます。 たまねぎをむくように、ひとつひとつの記憶が蘇ってきます。 そして最後に、封印した核心の記憶へとたどり着きます。 封印した記憶は間違いなく痛ましい記憶です。 幼児や子供の時には、見るに堪えなかった酷い記憶です。 それを開封してもいいのか? 前世療法のテクニックが未熟な頃は、そんな心配は要りませんでした。 クライアントさんの潜在意識や集合意識が、封印にコンタクトすることを許さなかったからです。 今のようにテクニックが熟達し、こちらのスピリチュアルなパワーも洞察力も十二分に高まってくると、集合意識や宇宙意識のブロックに邪魔されることもなくなってきました。 封印をはずそうと思えば、たちどころにはずせます。 だからこそ、常に「これを開封してもいいのか?」を問答し続けています。 数年前までは、絶対に開封しないと決めていました。 しかし、今はクライアントさんの立ち位置、スピリチュアルなパワー、未来性などを見切って、どこまで開封するかを決めています。 「過去や過去生を開封して、明日から幸せになれる」 これが開封の判断基準です。 この映画の主人公は、過去を見て、その過去に囚われることなく、未来へと進んでいけました。 これがアメリカ映画やB級日本ドラマだったら、その過去から赤や紫や黒のドロドロが湧き出てきて、もう一本別の映画が作れる・・・なんてことになったでしょう。 フランス映画でよかったです。 過去に囚われる人は、過去を見てはいけません。 過去の封印を解くなんてことは自殺行為です。 つまりネガティブな人、ダサ男&ダサ子ちゃんは、過去の封印はそのままにしておく方が幸せなのです。 ポジティブな人、人生を楽しめている人、生きるのが大好きな人は、過去の封印は足に刺さったトゲのようなものですから、封印を解いて、とげ抜きした方がもっと早く軽快に人生を闊歩できます。 (ポジティブシンキング好きな人は・・・過去を開封するとドツボにはまりますから要注意ですよ) 囚われてはダメなのは、過去だけではありません。 容姿だとか、生まれ育ちだとか、才能だとか、家族関係だとか・・・何かに囚われている間は、過去の封印はそっとしておきましょう。 触らぬ神に祟りなし です。 この映画のステキなところは、主人公が過去を捨てた時、新しい未来がとても幸せに開けたことです。主人公のまわりのみんなも未来の幸せな道を歩んでいます。 ひとりの人生の節目で、より善き選択が出来れば、そのまわりの人たちをも幸せな人生へと向かわせることができるのです。 人を変えることはできません。まず、自分を変えることです。 それと同じく、 自分の人生をより善き方へと変えることができれば、まわりの人たちの人生をより幸せな方へと導いていくことができるのです。 「ぼくを探しに」 とても面白い映画でした。