2015年1月19日月曜日

おはようさん 2015.1.18.

今日は一日中、出雲鰐淵寺のホスピスのイメージコンテを描きました。 北辰会の定例会があったのもすっかり忘れて・・・朝からコンテを描く!とはりきっていたので、他のことはすっ飛んでしまいました(;^^)ヘ.. 19年前にも同じように医院の図面を描いていました。 あの時は巨大な弁当箱のようなMacBook君で描いていたなぁ・・・ 今回は宮崎駿監督にならって? すべて手書きです。 昨日、梅田Loftで買ってきたスケッチブックとクレヨンで下書きから描いていきます。 19年前は何も知らないド素人の開業準備でしたら、描いた図面に保健所からいろいろと指導を受けました。その知識が今、また役立つなんて思ってもみませんでした。 奥山医院での自分とスタッフの動線の良し悪しを思い起こしてみたり、 藤本漢祥院からいくつもヒントをもらってきたり、 自分だったら、こんな部屋で逝きたいなぁ、と思ったことをいろいろ取り入れたり・・・ あの美しい自然の中にどうやったらうまく溶け込めるか? も考えました。 鰐淵寺の四季はとてもとても美しいです。 その花鳥風月の美しさをこの建物で更に美しく演出できないか?と考えました。 写真家の目で、思わず感嘆の声をあげてしまうような演出にしたいなぁ。 ニナパパ(蜷川幸雄さん)の舞台演出のように3次元的に、否、時間も取り込んだ四次元的に美しさの感動が湧きあがってくるような建物を大自然の中に優しく差し出せば、あとは大自然さんたちが見事に美を演じきってくれるでしょう。 鰐淵寺にあるもの・・・キャッチにも思いを馳せました。 霊氣  霊水  霊翠    まわりがすべて緑豊かな山だから「翠」 浮浪の滝の「水」 寺社の結界を入った途端に感じる「氣」 まさしく「聖地」です。 そこにホスピスを建てようなんて思いつくなんて・・・天命であり天職だとしか言いようがありませんよね。 そんな「聖地」だからこそ、我欲もエゴも一切なしじゃないと、すぐに結界外にはじき出されてしまいます。待っているのは消滅・・・死だけでしょう。 そう、命がけでやりなさい!って言われちゃってるわけです。 あの温厚で何でも「よしよし&大丈夫!」な光さんがここまで厳しく言うのだから、こりゃぁ必ず出来ますわ。 そんなことを思いながら、お風呂でくつろいでいると・・・光さんからの銀河通信が。。。 「ええこと、教えたる」って。 「鰐淵寺の霊氣はな、電磁波がないからやねんで」って。 「携帯電話、つながらへんやろう」・・・確かに、駐車場ではちゃんと繋がりますが、山道を登っていくと、あと2丁のお地蔵さんのあたりから急に繋がらなくなります。 断崖を縫うように山道が蛇行しているので、電波が届かないのですね。 もちろんWiFiもありません。 そうか! 鰐淵寺の結界内は電波・電磁波から守られてるんや! 「それがわかったら、この先、守ることもわかるやろ」って。 はい! ホスピスが出来ても、決して携帯電話の基地局など作りません! 光ファイバーでいいんだよね。もちろんWiFiもなし・・・ちょっと不便だけど、霊氣を守るためならどうってことないよ。 早朝や夕方、ぶたぶらと境内をお散歩してる時に急患・急変があれば、魚鼓を叩いてもらえばいいもの。 患者さんや家族が「携帯がつながらなくて不便だ!」と言われれば、「どうぞ、衛星携帯電話は繋がりますよ」と返せばいいだけだものね・・・まぁ、そんな野暮言う患者さんや家族は来ないけどネ。 光さんもひとつひとつこうやって夢を現実化するお手伝いをしてくれているのですね。 感謝&感謝です(*⌒▽⌒*) 前世物語 「地面を見て、地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」 「緑豊かな草原に立っています。ズック靴を履いています。膝丈くらいの紺色の半ズボンに革のベルトをしてグレーの長袖のシャツを着ています。短い金髪にベレー帽をかぶっています。目はブルーです。ソバカスのある色の白い男の子です」 「何か荷物、道具、武器等を持っていますか?」 「いいえ、何も持っていません」  先生はお母さんの意識をその色白の子供にしっかりと繋げてから尋ねました。 「あなたの年齢はいくつですか?」 「七歳です」 「あなたの名前は何と言いますか?」 「ジャックです」 「今、あなたが立っている草原はどこにありますか? 世界地図ではどの辺りでしょうか?」 「オランダです」 「今、あなたがいる年代は何年でしょうか?」 「1743年です」  先生が時間を動かしました。 「草原に立ったジャックは、それからどうしていますか?」 「何かを見上げています。空の雲をじっと見上げています」 「どんな気持ちで雲を見ているのですか?」 「あの雲はどこに行くのかなあ、ってボーと眺めています。こうしているのが好きなのです。この子にとって嫌なことから開放される秘密の場所みたいです」 「そばに誰かいますか?」 「犬がついてきたかもしれません。でもよく見えません」 「それからどうしていますか? 時間を進めてください」 「草原でポツンと突っ立って空を眺めているだけです。それほど悲しくも寂しくもありません。ただ風に吹かれているだけです」  その草原の場面はそれだけのようです。先生は場面転換を指示しました。 「ジャック君の人生で、めまいの恐怖の原因がわかる場面に移ってください。ジャックさんはいくつになって、何をしていますか?」 「小さな家の中に大きな木のテーブルがあります。そこで絵を描いています。やっぱり七歳くらいの時です。台所にはお母さんがエプロンをして料理を作っています。後ろ姿だけが見えます。少し小太りなお母さんです」 「お母さんを呼んでみてください。振り返ってくれますよ」 「ニコニコしています。茶色っぽい目が笑っています。優しそうなお母さんです」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「わかりません」 「それからどうしていますか?」 「やっぱり一生懸命絵を描いています。さっきは雲を見ながら空を飛びたいなぁ、って思っていました。それを思い出しながら楽しそうに描いています。とってもいい気分です。お母さんがこっちを見て微笑んでいます。お母さんのことが大好きです。心が満たされているひと時です」 「それから何が起こりましたか?」 「肩から銃をさげた男の人が突然戸を荒っぽく開けて入ってきました。私もお母さんも脅えています。大きくて背の高い男の人です。これが父親です。とても恐い感じがします」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「よくわかりません」 「それからどうなりましたか?」 「狩に行っていたのですが獲物がなかったみたいです。私はさっきまで気持ち良く描いていた絵をそっと隠しました。お母さんは台所で料理に専念しています。お父さんは荒れています。そばにいるだけで恐くてたまりません。どこかへ逃げ出したいけど逃げ出せません。お父さんと目を合わせないようにしています」