2015年1月14日水曜日

おはようさん 2015.1.14.

今日はいつもの歯医者さんの日。 その他にいろいろと行くところがあったので、電車で門真へ行きました。 歯医者さんからの帰り道、ずっと診ていた心身症の患者さんと出会いました。 ご挨拶して・・・患者さんのひとことに、やっぱり・・・凹みました。 そのひとこととは「(医院がなくなって)不便で仕方ありませんわ」 そうなのです。 うちに来られていた患者さんたちのほとんどが「近くで便利だから」でした。 風邪なら、それもそうでしょう、と笑ってスルーできますが、生活習慣病も、こころの病気も、整形外科の病気も・・・「近くで便利だから」 もっと言えば「(単に)近くだから」の繋がりがここ数年、特に目立ってきていました。 そんな希薄な繋がりだから、フッと来なくなる患者さんも多くなっていました。そしてまた、フッとやって来る・・・やっぱり「近くで便利だから」 儲かる医者になりきっていれば、そんなことなど気にせずに、どんどん集客すればいいだけなのですが・・・ひとりひとりの患者さんにガチでぶつかっていくのがポリシーな私には、「近くて便利だから」はボディーブローのようにこころが凹んでいました。 火事の炎と共に、そんな口惜しさも忘れてしまっていましたが、今日、そうだったんだなぁ、と思い出しました。 もちろん、私の治療を求めて、遠くから通って下さっていた患者さんたちもおられます。 そんな患者さんたちには、こころから感謝しています。 外来診療をしていて、そんな患者さんを診ている時が一番楽しく充実していた、と思います。 でも、そんな患者さんは全体の1/20~1/30でした。 「近くで便利だから」の患者さんたちが悪いわけじゃありません。 老化も認知症もあるし、足腰がおぼつかなくなっていて、遠方まで通院するのはしんどいのも分かります。 だから「近くで便利だから」も大いに結構なのです・・・が、 その腕に惹かれて遠方から通院してくれる患者さんばかりの蓮風先生を間近に見ていると、やはりこころから憧れてしまいます。 西洋医学も東洋医学も精神医学もスピリチュアルケアも、そして鍼灸まで駆使して病気を多面的にとらえて最善の治療を行っているんだよ、という臨床35年の自負もあります。 18年間、診療してきた門真の地では、この腕は生かし切れないな、という想いが強くなってきた矢先の火事でした。 だから、良いお誘いの話をいただいても、門真で再度、開業する気持ちになれないのです。 これは、高槻の実家での開業の話も、何となくモチベーションが上がってこない理由でもあります。 門真と高槻では、それなりに人となりが違っていますが(これは謡いのお稽古で豊中の人たちを観ていても実感できます)、大阪という大きな目で見れば・・・漠然とした不安を払拭することは出来ません。 だからといって、田舎に行ったって同じだよ、日本中どこも同じだよ、とも思うところが、今、抱えている大きな迷いでもあります。 そんなもの、腕を磨いて、どんどん治してあげれば、自然に口コミで患者さんが来るようになるよ!・・・でもないこともこれまでしっかりと実感しています。 例えば、光の前世療法で、先日も「10年前に受けて、謎の低体温症が治ってしまいました」という方がおられました。 これって、すごいこと!だと思うのですが、だからといって「前世療法で低体温症を治してください」という患者さんはこの10年でひとりも来られませんでした。 口コミを育てるには、どんどんと前世療法で「こんな病気が治りました!」「こんなに幸せになりました!」と宣伝しなくてはいけないとは思うのですが・・・ダメですねぇ、できてなかったことです。 治って当たり前だと思うし、そんな当たり前のことを誇らしげに騒ぎ立てるのって、どうかしらむ? なんて思っていたけど、せっかく神さまが与えてくれた大チャンスなのだから、元々のラテン系大阪人気質をフルパワーに発揮して、これからはもっともっと「こんな難病も治りましたで!」「こんなに幸せになりはりましたで!」と、まるで ええじゃないか のように笑いながら賑々しく腕前をアピールしていっても ええじゃないか! と思ったのでした。 前世物語 美子レポート     心の祝福の鐘  昔々、「青い月」という名のインディアンがいました。シャーディーマーといいます。たくましい腕をしたファドーとエメラルドの目をした男の子と幸せに暮らしていました。  ファドーが奏でる弦の調べにあわせて彼女は歌います。丘の上で喜びに満ちた風が踊りだします。二人は風と木と自然に感謝しました。宇宙の営みが世界を包みます。  ある時、ファドーは死にました。獲物と「愛しているよ」の言葉を残して・・・。  シャーディーマーは泣き続けました。 「またどこかで一緒になりたいよ。また唄を歌いたいよ・・・」  悲しみが腸を腐らせます。彼女も腹痛で死にました。  遺された子供がさびしそうに立ちつくしています。  シャーディーマーは気づきました。 「ファドーが死んでただ悲しかった。悲しみが深過ぎました。そして、あの子のことまで考えられなくなってしまって・・・あの子がかわいそうです。自分を見失っていました」  彼女は決心しました。 「もう一度ファドーと出会って、一緒にあの子の面倒をみたいのです。ファドーにはもっと自由に音楽が作れるようにしてあげて、あの子と一緒に夫のすてきな音楽を楽しみたいのです」  とても優しい言葉をかけてくださる方が迎えに来られました。先生はシャーディーマーの魂を高みへと導きました。 「あなたは上へ上へと、高く高くあがります。高くあがったところからシャーディーマーさんの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」 「ファドーにこだわりすぎていました。夫が好きだってことが私の全てでした。自分の家族よりもそっちにばかり気持ちがいってしまって、みんなで生きていることを忘れていました」  先生はもっと高みへと導きました。 「もっともっと高く高く、どんどんあがります。高く高くあがったところからシャーディーマーさんの人生と、今のあなたの人生を平行に並べて見て、何か気がつくことはありますか?」  「今もファドーと一緒にいますが、やはり家族のことがおろそかになっていますから、今の家族を大事にしなくてはいけません。男女の感情だけではなく、もっと広い心で音楽を作っていくのを助けてあげなくてはいけません。自分の感情だけにとらわれてはいけません。男女の感情だけが大事なのではなく・・・もっと人は大きなものです、ひとつだから・・・・・」  先生は更に高みへと導きます。シャーディーマーの魂は光の中へと昇りました。 「光の中はどんな感じですか?」 「とても気持ちいいです」  先生は光の中心へと導きます。彼女の魂が答えました。 「光のドアがあります。開けると、宇宙があります」 「その宇宙に出ると、どうなりますか?」 「宇宙の中にいます」 「その宇宙全体に聞いてください。私の今回の人生の目的は何ですか?」  宇宙の中からメッセージが浮かんできました。 「自由になること・・・。自分を自由に表現することです。解放して・・・とらわれていることが多かったから」 「それはどういうことですか?」 「自分の気持ちを制限なく言葉にして、表現して、それを人に聞いてもらいなさい」 「私に出来ますか?」 「出来ます」 「その力はどこにあるのですか?」 「心の中です」 「それを見せてください」  彼女はフッと大きな息を吸い込みました。 「大きな鐘が見えます」 「私はこの鐘を十分使っていますか?」 「まだ良い音を出していません」