2014年10月10日金曜日

おはようさん 2014.10.9.

昨夜の満月&月食が明けた今日の外来で・・・ 心配していたとおり邪気が大暴れしていました。 癌を創ってる邪気も こころの病気を創ってる邪気も 一昨日・昨日と勢力を拡大増強して、痛みを強いしたり、鬱々をひどくしたりしていました。 アーユルヴェーダの言うとおり、病気の人は月食は見ない方が良かったみたいですね。 そもそも月食とは、月が地球の影に飲み込まれる現象です。 満月の月を介して、普段は見ることの出来ない地球の影、すなわち地球の陰を見てしまうことになります。 地球の陰ですから、これはとっても強力ですよね。 元々、満月から受ける重力の影響は私たちの衛気や氣血にもそれなりに影響しています。 満月の夜にだけ産卵するお魚たちの話は有名ですものね。 人間、特に女性はとても影響を受けています。 今回はその満月+皆既月食だったので、しんどくなった人も多かったと思います。 ちなみに新月の日も調子を悪くする人が増えます。 新月は見えないけど、月の陰が天上から降り注いでくる日だと考えられます。 月の陰が何を意味するのかは諸説ありますが、陰中の陰と考えるのなら、その日は事故やケガ、風邪引きなどにちょっと気をつけておくとか、しんどくなったらムリせず休むとかの心構えがあった方がよいかもしれません。 陰が極まり転じて陽となる・・・と都合良く考えるのなら、新月のお日さまの下でのお散歩や日光浴は身体を元気にしてくれるかもしれません。 え? 正反対のこと言ってるって? 世の中の「正しいこと」なんて、どれもこんなものですよ。 要は、自分がこれが正しいと信じていれば、その通りに身体もこころも受け取ってくれて、その通りに反応してくれるってことです。 新月は陰中の陰だから、家でジッとしていよう!と思って、外に一歩も出なかった人は、その日いちにち、元気に平和に過ごせるでしょう。それで良いのです。 新月は陰極まって陽となるだから、お天気もよいし、いつもより遠くまでお散歩してきましょう、という人は、腎陰をたっぷり補充して元気に帰ってくるでしょう。それで良いのです。 どっちつかず・・・人がこう言っていたけど、ホントかなぁ?とか、みんながこうしているから、その通りしてみるけど、ホントかな?と迷いがあったり、 情報に踊らされたままの人たちは結局、はずれくじを引いてしまうでしょう。 自分が「これは正しい!」と思えるものをひとつでも持っている人は元気な人が多いと思います。 病気をしても、ケガをしても・・・どんなに重症でも、なぜか回復してくる人が多いです。 人生のどん底に落ちても・・・やっぱり何とかして這い上がってくる人は自分の信じるものを持っています。 自分が正しいと信じるもの・・・それは宗教でも構いません。 そう、人は自分が正しいと信じられるものがとても大切だと知っているし、それをこころから欲しているから、手っ取り早い宗教へと入っていくのでしょう。 (ただ・・・この世のすべての宗教には、本当に正しいものはないのにね・・・まぁ、それに気づかないままに人生を捧げてしまうのも良しですが) 自分が正しいと信じるもの・・・その中にわずかでも迷いがあったらダメです。 その迷いから陰の影がスッと射し込んできて、自分の中の陰をドカンと起爆させてしまいますからね。 そこが難しい・・・解脱・・・むつかしいなぁ 誰かと愛し合うことも「自分が正しいと信じるもの」の代表格です。 これなら・・・できそう! 天職を全うすることも「自分が正しいとしんじるもの」ですね。 これを極めれば、ノーベル賞がもらえる! 光さんがよくこの世で大切なものは「愛と奉仕」だと言いますが、こういうことを言っているのだと私は思っています。 前世物語 美子レポート     魂のつながり  二十世紀の暗い時代のウィーンに、フリードリッヒという男がいました。彼は哲学を教えています。町が平和な頃、彼はよくカフェで議論をしていました。  フリードリッヒの妻は地味で清楚ですが楽しい人です。マリアと言います。二人には子供が一人いました。ルイーズという栗毛のかわいい女の子です。  ある日、ナチスが侵攻してきました。社会が混乱しています。講堂の中でも誰かが演説しています。フリードリッヒはそれを聞きながら悲しみに沈んでいました。 「このままじゃダメだ」  群衆が騒然としています。彼は群衆にモミクチャにされながら外へと押し出されました。  フリードリッヒはドイツ人です。でもマリアはユダヤ人でした。町は騒乱状態です。彼の友人にもナチスに狙われているユダヤ人がたくさんいました。彼は、なんとか助けたい、と思っていました。しかし実際に行動に移すと自分までもナチスに狙われてしまうので、そんな勇気は出ませんでした。  彼の目の前で妻が助けを求めています。マリアもナチスに連れていかれそうです。 「どうしたらいいんだ!」  彼は叫びました。ルイーズが、「お母さんがいない」と彼にすがりついて泣いています。彼は、「ともかくお前は逃げろ!」と娘に言いますが娘は手を放しません。  「ダメ!お母さんを探して!」  フリードリッヒは、もうどうしていいのかわからなくなりました。 「ともかく、ここを逃げ出そう!」  しかし娘は動きません。仕方なく、彼は騒乱の中へマリアを探しに行きました。  喧騒の中、フリードリッヒはナチスの司令官と言い争いをしています。軍人が彼を殴りつけます。彼は首を絞められました。  「逃げ出さなくては・・・」  フリードリッヒは散々殴られ痛めつけられながら、娘のところへ戻りました。ルイーズは泣いています。マリアの行方はわかりません。娘が父を励ましています。でも父はもうクタクタでした。 「じゃぁ、私が自分でお母さんを探すわ!」  ルイーズが騒乱の中へ行こうとします。フリードリッヒは娘を呼び止めました。 「とにかく、この娘を逃がさなくては・・・」  父は娘に絶望的な約束をしました。