2014年10月21日火曜日

おはようさん 2014.10.20.

昨日の藤本蓮風先生 臨床50周年記念式典の引き出物 特典映像付き記念DVDを見ました。 蓮風先生へのインタビューの中で・・・ ドクターに鍼灸をやってもらいたい!という熱いパッションを感じました。 癌や脳卒中後遺症、さまざまな難病や感染症に鍼灸はとても有効な治療法だ、ということを私も実際に臨床の場で強く感じています。 緩和ケアの臨床現場では鍼灸も「痛み止め」なニュアンスで使われてはいますが、「それじゃいかん! 鍼灸の実力はそんなもんじゃない!」と蓮風先生は心の中で叫ばれています。 痛み止めの除痛鍼灸、楽になる安楽鍼灸も長い闘病生活を続けている患者さんたちには必要です。 それはそれで良いのです。 ただ、問題はそれで止まってしまっていることです。 それ以上を鍼灸師も、医者も、患者さんも求めようとしないことです。 癌や難病や未知の感染症を、脳卒中の後遺症を治す。 それが鍼灸には可能なのに、それを誰も求めないことに苛立ちを感じておられます。 21世紀に入って、新しい薬がどんどん開発、販売されています。 最近の新薬は、確かにこれまでお薬が効かなかった患者さんたちをたくさん助けてはいますが、その反面、副作用がどんどん重篤になってきているように感じています。 マスコミも製薬会社も国も医師会もそこのところは隠蔽しています。 でも、日本よりも欧米先進国で漢方や鍼灸がものすごい勢いで医療現場に拡がっていっているのを見ていると、私の直感もあながちはずれではないように思います。 欧米はとてもアグレッシブです。 当然、鍼灸で癌や難病や未知なる感染症や脳卒中後遺症を治そうとしてくるでしょう。 別に欧米との勝ち負けなんかどうでもいいのですが、欧米で鍼灸はこんなにすばらしい!と認められた時、日本には「病気を治す」鍼灸がない・・・だと、20年、30年は欧米に遅れてしまいます。 新薬狂躁 おっと間違えた 新薬競争に負けても、パテントを買えば、すぐにその新薬を日本でも使えます。 しかし、鍼灸は教育&腕磨きをしなくてはなりません。 感性の優れた人なら数年で使いものになるでしょうが、ほとんどの普通の人はやはり左脳的教育で引っぱっていかなくてなならず、「病気を治す」鍼灸医となるには10年ではムリ・・・20年はかかるでしょう。 これからの時代、未知なる病気や感染症がもっともっと増えてきます。 西洋医学での治療法が見つかるまで、世界中がパニック&恐怖に陥ります。 もちろん、鍼灸医だって内心は 怖いですが、そんな恐怖よりも「鍼灸なら治せる」という自信の方が大きいんじゃないかな。 なぜなら、身体は常に治ろうとしていることを知っているから。 治ろうとする身体は、身体のどこかに病気を治す鍵穴を作ってくれます。 鍼灸医は体表観察でその鍵穴を見つけさえすれば、あとは鍵・・・つまり鍼をそこに刺せば良いだけです。 身体は驚くべき自浄作用を発揮させて、回復してくれます。 そんな 楽天的な! 夢物語だよ! かしら・・・ いえ、身体も宇宙も突き詰めていけば、とてもシンプルです。 信念には真理で応えてくれます。 この病気は治るはずだ! 鍼灸漢方のこの弁証で治るはずだ! という強い信念があれば、小宇宙たる身体もシンプルな鍵穴を作り出してくれます。 そんな鍵穴を見つけ出せる手や感性を育んでいくには・・・やっぱりたくさんの患者さんを日々、触らせていただくことでしょう。 「患者さんは みんな 神さま」 だって自分の代わりに病気になってくれて、その病気から学ばせてくれているのですからね。 さぁ 明日も診療 がんばりましょう! 前世物語 「四十歳で、結婚しています。子供も二人います。相手は・・・彼です。家族一緒にご飯を食べています。すごく楽しそうです。私も安心しています」 「その未来のあなたから、今、困っているあなたに何かアドバイスをください、ってお願いしてください」  すると未来のママが言いました。 「彼をどんどん引っ張っていきなさい。何でもあなたが決めちゃいなさい。最初は出来なかったけれど、そのうち出来るからね」 未来の彼に聞きました。 「あなた、引っ張っていかれちゃったの?」  彼は気恥ずかしそうにしています。未来のママに尋ねました。 「今、幸せですか?」 「とっても幸せだよ、って言ってます」 「その彼女としっかり握手してください。どんな感じがしますか?」 「そうなれるような感じがしてきます」  未来の子供たちにも聞きました。 「何かアドバイスをちょうだい」 「このまま別れないで付き合ってくれてたら、もうすぐ降りていくからね、って笑っています」 「あなたたちが私を選んだの?」  未来の子供たちに尋ねました。今の彼女が答えました。 「私がこの子たちを選んだのです」 「その子たちは、今までの人生に出て来た人ですか?」 「生まれてこなかった魂のようです。双児のような気がします」  未来の子供たちに聞きました。 「アーリーさんの時、あなたたちを生めなかったけれど、恨んでいませんか?」  マリア様が答えました。 「恨んでなんかいませんよ」 「子供たちもニコニコしています。今か今か、っていう感じでいっぱいです。赤い洋服を着て待っています」  先生は、未来の彼女と彼にも尋ねました。 「私を応援してくれますか?」 「見守ってるからね、応援してるからね、って言ってくれています」 「マリア様に、最後にもう一言アドバイスをください、ってお願いしましょう」 「あなたなら出来ますよ。もう少しがんばってくださいね」 「この人生は私と彼が決めたのですか?」 「二人で決めたのです」 「彼の人生も順調ですか?」 「順調です」 「今回はうまく出来そうですか?」 「出来ますよ」 「私をこれからも見守っていてくださいね」 「いつも見守ってますよ」  そして彼女は、今この時へと戻ってきました。赤い服を着た双子をしっかりと心に抱きしめたまま・・・。