2014年5月27日火曜日

おはようさん 2014.5.27.

数年前から動揺感を主とするめまいと全身倦怠感で苦しんでいる女性が初診されました。 さまざまな診療科、たくさんの病院にかかったけど・・・治らずで。 心療内科初診時に記載していただいているエゴグラムでは普通の性格で。 病院を転々としている場合、パーソナリティ障害の方も(←これは当院では治療ムリ)おられますが、この方は大丈夫でした。 すでにさまざまな検査を受けて・・・最後の病院ではウイルス性慢性疲労症候群の診断を下されて・・・でも、治療法は?  あれれ?  かわいそうに・・・ こりゃぁ うちで治してあげないと、この方の人生はメチャクチャになるぞ! 顔貌診と背候診はやや実証。脈診と腹診は虚証で、ともかく芯がひどい冷え性ですがな。これですよ、めまいと倦怠感の原因は! 両大巨の冷えが神闕から身体の芯に向かって流れ込んでいる感じでした。 芯が冷え冷えすると、表層は二次的に熱してしまいます。 実際には起こっていないんだけど、炎天下での夏バテ&脱水のような反応を身体が起こしてしまいます。 足がおぼつかなくなって、地面がゆらゆらしだして、立ってられなくなる・・・主症状とぴったり! その大巨に神手を置いていると・・・若い頃の腎臓が弱っているのが感じられて。 問診してみると、確かに若い頃、慢性腎炎があった。でも自然治癒したので、特にお薬は飲んでいなかったとのことでした。 蛋白尿は降りなくなったけど、腎臓はじわじわ弱っていて、助けを求めていたのですね。 がんばりやさんだからね、腎臓は。 ということで、治療は・・・補腎養精で六味丸から。鍼灸は神闕に灸 照海に補鍼を。百会の衛気診で、かなり古くてガチガチの衛気がうずたかく蓋をしていたので、百会に瀉鍼も。 漢方の二番備として(つまり六味丸がダメなら)左帰丸:熟地黄・山薬・山茱萸・枸杞子・菟糸子・鹿角膠・亀板膠・牛膝 も考慮して。 さらに・・・この方は絶対にうちで何とか治さないと、また病院を転々としてしまう・・・そのうち、ホンモノの精神疾患に堕ちてしまうので、藤本漢祥院の蓮風先生にご高診していただくように指導しました。 腎虚の見立てには自信があるんだけどね、それはこの方の「笑顔な未来」にとってはちっぽけなプライドに過ぎないわけで。ここはやっぱり蓮風先生の後押しが必要なわけです。 ほら、両扉を開ける時には、左右から扉を引かないとダメでしょう! これで万全。 治ったら、またご報告いたしますね。 前世物語  私は毎日を誰に感謝しましょうか? 今日生かしてくださった神様に、今日も見守ってくれた亡き夫に、今日も私を支えてくれた家族に、今日も愛してくれた先生に、今日も私を助けてくれたクルーたちと患者さんたちに、そしてすべての人たちに・・・。そんな感謝の気持ちがほんのひとときでも持てるようになった時、私も深い悲しみを乗り越えることが出来たのです。  アヤメはコラの神様を信じ続けました。コラの神様はアヤメの苦しい生活を直接救うことはしないで、アヤメに苦しい人生を苦しみと思わずに乗り越えていく勇気と知恵を授けたのです。私にはそこまで信じきれる神様はいませんでした。でも、今は神様を信じて感謝しています。特定の神様ではありません。 私の魂の中にいて、私の心を通じて話しかけてくださる私の神様です。この神様が幼い私に夫を結びつけてくださったのです。そして愛する夫が亡くなった時に、先生を呼び寄せてくださったのです。そうです、私の人生はずっと誰かに愛され続けてきた人生です。それに気づいた今、私も毎日、いえ何時でも感謝しています。心静かに心を澄まして、ありがとうございます、と。 「魂をきれいにすることが一番大切です。そうしたら奉仕の意味もわかってくるし、何もかもがわかってきますよ」  光はこうメッセージしてくれました。もちろん奉仕とは「人の役に立つこと」ですが、その奉仕という言葉に秘められている深い意味を悟っていくには、日々の感謝の心を拡げて魂をきれいにしなければならないのです。感謝の心が拡がると自然に自分の信仰に出会えます。感謝に無償の祈りが加わるのです。感謝と祈りが魂を輝かせます。感謝と祈りの中に奉仕の意味が見えてくることでしょう。そして何より、感謝と祈りは輝く魂の中から愛を生みだします。 「人間は何のために生きているのですか?」 「愛するためです。愛とは求めるだけではなくて与えるものです。ただ与えるものです。愛とは温かいものです」  この愛という言葉を奉仕という言葉に置き換えてみると、奉仕の本当の姿が見えてくるのではないでしょうか。感謝と祈り、そして愛。奉仕とは魂の輝き、そのものなのかもしれません。