2014年5月15日木曜日

おはようさん 2014.5.14.

一昨日、自律神経失調症・低血圧・貧血様めまい等で初診した女子高生さん。 西洋医学的には諸検査で異常なしと言われていて(←よくあるケース) 顔貌診だけで腎虚・血虚・脾虚がバリバリなのがわかりました。 脈診ても、舌診ても、腹診しても、腎虚・血虚・脾虚で肝も肺も心もヘロヘロで。 幸いなことに、肝鬱気滞や肝虚火などはなく「素直な娘でよかったぁ」→「はい、これなら漢方薬と鍼灸で治りますよ」と宣言できました。 真武湯:茯苓5.0;芍薬・朮・生姜各3.0;附子0.5(適量) を処方して、照海に補法鍼をして、百会に軽く瀉法鍼をして古い氣を抜いて、丹田に椀灸をして温かい♡な新しい氣を充たして初診を終えました。 今日の再診で・・・見違えるほど元気になってました。 頬がピンク色に染まって「生粋の女子高生!」に回復してました(まだ腎虚は残ってましたが) 朝のめまい&低血圧症状がすごく良くなったそうです。 たった一回の鍼灸でこれほど改善したので、看護師さんもビックリ(°0°) おほほのほ でした(*^^)v 梅雨の気配がひしひしと感じられるようになりました。 関節痛や首腰痛が急に増えてきました。 患者さんたちの腹診でも、湿が入り始めているのがわかります。 まだ湿邪にまでは育っていませんが、過食・運動不足・ネガティブ・うわさ&悪口・怒り&嫉妬 KYなどが強い人は直に台風のような湿邪:湿痰や湿濁や湿熱になってしまうでしょう。 今年は夢分流腹診&打鍼があるので、こまめに散らしていくことができます。 そう言えば、ほぼ毎日、腹診&打鍼を受けている患者さんたちが「若返ってきた」と言ってます。 身体の調子が良くなったせいでもあるのですが、髪の毛が増えた・太くなった、顔の皺が減った、(若い頃のように)便通が良くなった、よく眠れるようになった 等々・・・ さぁ 明日も善き気を込めて「お腹トントン」(と患者さんたちには呼ばれています)をしましょう。 前世物語 「プレゼントを考える時が一番ワクワクするね」  先生は私にそう言いながら、よくエスプリの効いたプレゼントをくれます。なんでも、あの学生時代から再会するまでの間の誕生日とクリスマスとバレンタインの数だけ、私は彼からプレゼントを受け取る義務があるそうです。それだけじゃありません。来年の分、再来年の分・・・おまけに過去生の時の分? つまり永遠にプレゼントする権利が彼にはあるそうです。そしていつしか彼のプレゼント病は私の心を冒してしまいました。ウインドウショッピングしていると、私の心が突然咳き込むことがあります。私はハートが苦しくて立ち止まります。するといつも目の前に素敵なプレゼントがあるのです。彼が驚く顔、照れる顔、喜ぶ顔、笑う顔がこの不治の病の唯一の妙薬なのです。  この不治の病はいつ発作が起こるか、わかりません。今も先生の講義を聞いていた私はこの発作に見舞われてしまっていたのでした。私は慌てて質問を探しました。 「L e t m e s e e・・・(ブライアーの吸口に深紅のルージュを忘れずに・・・と)自分の足で人生を歩こうとしない人たちとはどのような人たちなのでしょうか? もう少しわかりやすく教えていただけますか? (二月だからホンノリした梅の色もいいかもしれないなぁ、そうだ、梅の花びらをいっぱい詰め込んでおこうかなぁ・・・)」  重病人の私に構わず、先生は答えてくれました。 「そうだね、例えて言うならば・・・私はこのワークを通じて、人生を歩いて行くための杖と草履ぞうりを人生の道端で売っているだけなのです。私の目の前を力強く歩いていかれる方々もたくさんおられます。そんな方々には杖も草履も要りません。でも、私の前に息も絶え絶えに辿り着かれる方々もおられます。そんな方々には冷たい清水を汲んできて差し上げましょう。傷んだ草履を取り換えましょう。杖も差し上げましょう。でも私がおぶって人生のゴールへ連れていってあげる訳にはまいりません。なぜならその人生はその方の人生だから・・・その方が歩まなければならないのです。  疲れ切ってもう一歩も前に進めなければ、そのままそこに座っていればいいのです。それもその方の人生の選択だから・・・。疲れて倒れ込んだ所の景色を楽しんでみましょう。ゴロンと上を向いて・・・きっと青空の中に太陽が笑っています。後ろを振り向くと、ホラ、もうこんなに歩いてきたじゃないですか? 今まで死ぬ思いで歩いてきたので、きっと景色どころではなかったのでしょう。そして、この景色はどこかで見たことがありますよね。そう昔、同じ道、同じような道を歩いてきたのです。前回はもっと前であきらめたかもしれません。前々回はもっと先まで悠々と行けたかもしれません。だから大丈夫なのです。本当はまだまだ自分の足で歩けるのです。  私は自分の足で歩かない人を責めたり卑下しているのではありません。それも含めて彼らの人生の選択なのです。 『このワークが終わった後は、このワークの内容をあなたがどのように考えても、どのように使っても、どのように利用しても全く構いませんよ』 と私は説明しています。そして本当にその通りなのです。 『おぶってくれないのなら、こんな草履や杖なんか要らんわ』 と投げ捨てて下さっても構いません。いつかそれを拾って『これ幸い』とばかりに人生を進んでいかれる方が現れるでしょうから。  自分の人生の歩みを忘れた方々の投げつけた石で私は新しい杖を削りましょう。おんぶを覚えてしまった方々の脱ぎ捨てた草履をほぐして私は新しい草履をあざないましょう。今はまだ、彼らの心を覆い隠しているネガティブなエネルギーの雲がいつしか切れることをお祈りしながら、清水を差し出すことしか出来ないのです。今の自分に出来ることをやるだけなのです」 「先生、ちょっとハムレットになってるよ。カッコいいけどかなりクサイよ」  先生は照れながら答えました。