2013年11月16日土曜日
おはようさん 2013.11.15.
昨日の夕診を終えた頃、実父が突然死したという訃報が舞い込みました。
父には高校の頃から散々煮え湯を飲まされたり騙されたりしてきましたが、6年前にかなりの金額の詐欺に遭い、以後、絶縁していました。
父の葬式には出るか出まいか? 死に目に呼ばれたらどうしよう? と何となく考えていましたが、その時になってみればわかるから、まぁええわ、とウツウツ悩むことはしませんでした。
昨日、連絡があって、あわてるわけではないけれど、不思議と冷静に搬送先の救命センターへ車を走らせていました。
まっ、こんなもんやな。
向かっている間、父との思い出をたぐり寄せてみましたが、やっぱり涙するような良き思い出は皆無でした。
ともかくエゴと我欲の権化のような人で、すべては「自分のため」でした。
だから、敵と言うよりも、さじを投げられて、嫌われて去っていった友人や部下がとても多かったようです。
そうは言うものの、その奥には家族愛があるよな?・・・どの思い出をひっくり返してみても、愛のかけらも出てきませんでした。
ともかくええカッコしい、人に賞賛されたい、偉い&すごいと言われたい人でした。
その裏返しで、家族の成功や才能への嫉妬はすさまじいものでした。
これは幼少期に実父から疎まれ、義理母からの愛がなかったトラウマによるものだとは分かっていました。
努力家ではあったけれど、妄想虚言癖もあって、しばしば大事件を引き起こし、その都度の転職がなぜか結果オーライになった、ある意味、強運の持ち主でもありました。
晩年は認知症が入ってきて、その妄想虚言癖がひどくなり、度々警察沙汰になって・・・これは死ぬまで続いていました。
夕食を食べようとしていて、突然、うめき声をあげたのでヘルパーさんが振り向くと、もう顔面真っ白になって息絶えていたそうです。
最後の最後に、見事な死に方をしてくれました。
確かに、結果オーライな人生でした。
死因は未詳。脳や大動脈に出血はなく、検死では多分「心筋梗塞疑い」に落ち着くことでしょう。
本人にも周囲にも最高の死に方をしたので、死因などはどうでもかまいません。
昨夜は、別れの挨拶に現れるかと期待していたのですが・・・現れませんでした。
まだジタバタとわけのわからない暴言を吐きながら、そこらへんをさまよっているのかもしれません。
人間的には成仏しにくいタイプでしたからね。
まぁ、それも魂の修行・・・善しとしておきましょう。
(祟りになる心配はありません。あのタイプは祟りになるほど芯が強くありませんから)
また、挨拶に現れたら、このブログでご報告しますね。
光の前世療法を受けに来られる方々の中には、「親が許せない・親が嫌い」ことで、せっかくの今生を足踏みしたり、うずくまっている方々が見受けられます。
安っぽいセラピストは、「許しなさい」「愛しなさい」「無償の愛です」「あるがままに認めてあげなさい」・・・なんて言うでしょう。
アメリカンなセラピストは、「さぁ、親のところへ行って、黙って抱きしめてきなさい」なんて、とんでもハップンなことさえ言います。
「親が許せない・親が嫌い」な理由は人それぞれ。どれも本人にとっては大問題です。
岡目八目でスピリチュアルを装うのはやめて欲しいものです。
セラピストのエゴがどれだけクライアントさんを傷つけることか・・・。
光さんは、「どうしたら親を許せますか?」と尋ねても、「そのままでいいよ」とだけ答えます。
「なぜ親が嫌いなのですか?」と尋ねると「愛しているから」と答えます。
「どうしたら親を愛せますか?」と続けると「そのままでいいよ」とあたたかく答えてくれます。
昨日、訃報を受け車を走らせた動機に、左脳的な思考はなく、ただ右脳的な反応だけでした。
そして・・・「これが愛なんやな」って思いました。
涙が出ないのは、親へのすべての感情をこころのブラックボックスに入れたままだったからでしょう。
ブラックボックスは闇でも光でもありません。
ただの箱です。冷蔵庫の奥の方の・・・何年もアンタッチャブルなゾーンみたいなもの・・かな?
何か瓶詰めがあるけど、変なにおいもしないし、放っておきましょう(取り出すの、怖いから)
人間には必ずひとつやふたつは嫌な感情、許せない思いなどがあります。
人生をちゃんと生きてくればくるほど、ネガティブな感情やダークな思いを抱え込んでしまいます。
そんな嫌なものを毎日眺めていると、お腹を壊しちゃいますよね。こころが下痢してヘロヘロへろりんこになってしまいます。
だから、ブラックボックスBBに入れちゃう。とりあえず、嫌なものはBBに入れちゃう。
そして、明日は何食わぬ元気顔で出かけちゃう。
これが光さんの言う「そのままでいいよ」です。
私もずっと父親への恨み・憎しみをBBに入れてきました。
何百万もの借金を毎月返す時だけ、BBの箱を開けちゃいましたけど、疲れるし、それで解決するものでもないので、すぐに閉じて忘れちゃいました。
借金を返し終えてからは、BBのことも忘れてしまってましたね。
だって、今を前向きに生きるのに忙しくて忙しくて、それどころじゃなかったもの。
こんな放置プレイが光さんの言う「あるがままに認める」であり「許す」なのかな?と思っています。
お葬式では喪主をしろと弟君に頼まれました。
(弟君が父の仕事を継いでいますし、全財産の管理を任せています・・・私は以前からアイツらの遺産など要らんからな!と啖呵を切ってますので)
このお葬式は弟君のためのもの。彼の今後の仕事の発展のための一大イベントです。
だから、喪主としては、簡素&差し障りのなき弔辞を読みます。
ここに書いたことは本音だけどオフレコですよ。
お知らせ
11月20日(水曜)の夕診は午後4時〜5時までになります。
11月21日(木曜)の午前診は11時までになります。