2013年11月14日木曜日

おはようさん 2013.11.14.

最近、患者さんや訪問看護師さんたちに「ここは(奥山医院)は変わってる」と言われます。 変な意味じゃなくて、「何か落ち着く」とか「気持ちが楽になる」とか、ポジティブ&感覚的なお褒めの言葉です。 リハビリや鍼をしながら、常連さんたちは気軽におしゃべりしてる。 痛い人、しんどい人、風邪の人には、スタッフがかわるがわる声をかけてる(大阪弁のタメ口で)。 世の中のクリニックとどこが違うのかな? これが普通だと思って、ずっとやってきたことだけど、 いつのまにかとても個性的な何かができあがっていたのですね。 個性があることは、とても良いことだと思っています。 医療の世界は均一化、ともかく型にはめようとするバイアスが働いています。 診断&治療方法もエビデンスの名の下に、どんどん画一化されてきて、医者のさじ加減や経験値はもう風前の灯火に追いやられてしまっています。 レセプトの合理化、診療報酬抑制政策で、まじめに患者さんに向き合って診療すればするほど・・・まるでソ連時代の医者のような貧窮で。 町中を見れば、何が儲かる医療なのか、すぐにわかります。 透析・白内障オペの眼科・形成外科・不妊治療・・・ 裏のドロドロ まさかそんなことをしてまで を知ってるので哀しい気持ちになります。 個性を持っているから言えることだけど、私は混合診療の全面解禁に賛成してます。 保険診療はあまりに安すぎます。もう人件費さえでないところまで追い詰められています。 私も歯医者さんに通っていますが、ワンコインでおつりがくることにびっくりしています。 3割負担だから、今日の治療のお代も分かってしまいますが、あまりにかわいそうです。 うちのリハビリだって同じようなもの。 ただ、老人大国の日本は「医療=幸福度」だということにシランプイしたままだから、どんなことがあっても医療費を世界水準にまで上げることなどしないでしょう(日本の医療費は世界水準以下の以下だということも特定機密だからねぇ・・・逮捕されちゃう) だったら、自分で努力するしかないわけで。 このままだと、個性のないドクターの集団=医師会の混合診療反対と官僚の医療費削減政策に、町の幸福な医療は抹殺されてしまうでしょう。 そんな暗澹たる思いがのしかかっていて、医院のいろんな医療機械が故障しても、ちょいと修理して何とかごまかしてきました。器機の新規入れ替えなんて、とてもじゃないけどできないから・・・もありますが、この先、どうなるんやろう・・・の真っ黒くろ助な気分に意気消沈していました。 昨日も書きましたが、最近、何か世の中の流れが変わってきました。 アベノミクスで好景気!なニセ話ではありません。 本当に「陰極まれば陽と化す」なくらい、大逆転が起こり始めた予感がします。 それはきっと医療の世界にも及ぶことでしょう。 金・金・金の古い世界から、幸福度重視の世界へ。 一部のずるい人・要領のいい人・権力や暴力で脅す人たちが得をしてた古い世界から、みんなが何となく笑顔で、何となく幸福な世界へ。 きっと変わり始めたのでしょう。 この世に絶望してるみなさん。 (きっと・・・多いと思います) ちょっぴり期待して、もうちょっと時を待ってみましょうかねぇ。 本当に何かが起こるのか? 何が起こるんやろう? そんな前向きな思いが集まれば、 神さまがマッチを擦ってくれて灯った火を受け止めて、 新しい時代をビッグバンさせる種火となることができると思います。