2013年11月14日木曜日

おはようさん 2013.11.15.

今日は趣味の写真のお話を。 写真を本気で撮りだしたのは、たまたまSigmaDP1を2009年秋に買ってからだから、まだ4年です。 Sigma Foveonで撮った秋空の写真に驚嘆したのを今でもはっきりと覚えています。 あれはSigma Magic! 以来、ずっとバリバリのFoveon党でした。 四季の花々や風景をデジタル写真で撮りながら、ふっとしたきっかけで(よく覚えてません)藤田一咲先生の真四角フィルム写真本に出会って、その写真のアンニュイさに魅せられてしまって。 一咲先生の「ローライフレックスの時間」を読んで、ローライが欲しくなり・・・これも神さまの悪戯か? 気がつけばちゃんと手元にローライ君が来てました。 一咲先生の「ハッセルブラッドの時間」を読んで・・・またしても気がつけばハッセル君も来ていて。 京都で、おさんぽローライしてると、よく外人さんに話しかけられます。その外人さんたちが持っているのは、ライカ。それもフィルムカメラのライカ。こちらもフィルムだとわかるから、もう超フレンドリーに話しかけてきてくれて、つたない英語なのにいつも話が盛り上がります。(なぜかライカな外人さんは美人なパートナーさんとカップルなのですよ) 一咲先生はライカ嫌いやから、まさかライカに手を出すことは今生ではないだろう・・・と安心していたら、「ぼくとライカの旅」なんて本があったりして。 気がつけば1957年製のバルナック・ライカ(これをバースディライカと呼ぶんだそうです)も手元に来ていたりして。(ちなみに一咲先生も同級生) なんでライカやねん・・・でも、ええわぁ・・・なんて35mmフィルムでも撮ってると・・・あれれ? いつのまにかLieca M2-R君までやって来てたりして。 それでもまだ去年の初夏くらいまでは、Sigma LOVEで撮ってました。 ただ、SigmaSD1Merrillになると、一枚の容量があまりにバカでかくて、RAW現像するのに、ものすごい時間と手間がかかるようになっていました。 RAW現像しながら・・・気がつけば色を創っているのに気がついて。 自然ってこんなに美しいんだ。目に見えるより、こんなに美しいなんて・・・ 最初はそう思ってましたが、次第に・・・これは本当の色ではないよ! 本物の美しさではない! と感じるようになってしまいました。 今では、FBなどに載っている、美しいデジ写を見ると・・・目眩がします。 それはモノクロ写真にしても同じです。 デジ写のモノクロとフィルムのモノクロは全く違います。 魂というか、氣の質が違います。 ライカがモノクロ専用デジタルカメラをセンセーショナルに販売したり、プロの写真家さんたちがデジ写モノクロをこれみよがしに賞賛していますが・・・アホちゃうか? と感じてます。 モノクロフィルム写真では、鳥肌が立つようなゾクゾク感を味わえます。 露出を計って、シャッタースピードを決めて、ピントを合わせて(もちろん全手動!)・・・やっと1枚撮れます。この間に、被写体の氣も波動も、その場の音や風、こころの動きや感動も全部フィルムが吸い取ってくれるからでしょう。 そう、マニュアル車とオートマ車みたいかな? 簡単&楽ちんはオートマ車です。最近は性能も抜群で、誰でもプロドライバー並の腕前で走ることだって出来ます。 でもね、マニュアル車って楽しいんですよね。 どこが違うかって・・・機械に使われている(オートマ車)か、機械を使いこなしているか(マニュアル車)の違いです。 マニュアル車は手抜きするとグズります。下手をするとエンスト。そこまでいかなくても、ちゃんとエンジン回転数と負荷にギアを合わせてあげないとギクシャクしちゃいます。 その分、上手に乗ってあげると、すこぶる上機嫌に走ってくれます。 車と仲良しお友達になれるのがマニュアル車です。 カメラも同じ。 フィルムカメラはいつまでも手元に置いておきたい。 デジカメのように、次から次へと高品質の新製品が出る度に買い換える・・・なんてことはしません。 相性が合えば、一生お友だちになれるカメラです。 もちろん故障もする。デジカメのように高感度設定して夜は撮れない。ズーム・・・ない。連写・・・むり。アートフィルター・・・何それ? でもね、フィルム写真は一枚一枚、撮った情景を鮮明に覚えています。 どんな気持ちで撮ったか、その前後の自分の動きを思い出させてくれます。 多分、デジカメ写真の数百倍の右脳的情報量がフィルム写真にはあると思います。 そういう意味では、フィルム写真は女性向きですね。 女性の感性にとてもしっくり合うと思います。 うれしいことに、日本の富士フイルムが中判も35mmもフィルムを作り続けてくれています。 FBを見ても、世界中のフィルム写真愛好家さんたちが日本に感謝してくれています。 これって・・・すごいことですよ。 資本主義・拝金主義な国々では、フィルム生産なんてチャンチャラおかしい話です。 日本だから・・・できることなんですよね。 そこが世界の中で、日本のすばらしいところ、日本の個性なのです。 だから中国に抜かれても、アメリカに従属させられても、世界中の人たちから、日本は一目置かれている所以です。 だからこそ、もっともっとフィルム写真を大切にしていきたいですね。 カメラ女子を煽って、新製品をどんどん買わせようなんてチャライ商魂ばかりしてないで、写真は本当は文化であり芸術でもあるんだから、カメラ女子の感性を伸ばすように導いてあげなくちゃ、大人じゃないよね。 クラッシックバレーやバイオリンなどの世界で日本人がたくさん入賞していますが、いつかの明日、写真の世界でも日本人が世界中の人たちに鳥肌立たせちゃう写真をどんどん発表できるようになっていたらいいですね。 そのためには、N社もC社もR社もF社もS社もP社も・・・拝金主義な競争などやめて、本物の美を追い求めて欲しいものです。 それが日本の生き残る道ですしね。