2016年9月26日月曜日

ごきげんさん 2016.9.26.

爽やかな秋風が嬉しい時期になりました。 「朝の低血圧症状が怖い」というご相談も増えました。 朝、目が覚めているのに、動けない。 身体や関節が痛いわけではありません。 もちろん、金縛りでもありません。 診察してみると、みなさん、冷えがひどい! 便秘や生理痛の悪血で現れている人も、 足のむくみや睡眠障害の水毒で現れている人もおられますが、 その源は「冷え」です。 腹診では、臍下方の天枢(ST25)や大巨(ST27)に悪血の反応が出ています。 これから涼しくなっていくと、水毒の症状は奥に隠れて、冷えが目立ってきます。 冬になってからの冷えは、なかなか治りません。 水毒も悪血も身体の奥の方でガチガチに凍えながら、氣血水の流れを強く妨げているので、漢方も鍼灸もなかなか効果が現れません。 漢方治療をしながら、生姜湯や温灸、朝晩の散歩を始めると、この冬の冷えは楽に乗り切ることができます。 冬に向かって陰がどんどん増していきます。 身体も運気も陰が勝ります。 冷えた身体には、善き運気が宿りません。 冬至を経て立春を過ぎて、陽が勝ってきても、運気が上がらないのも「冷え」の悪凶です。 冷えた冷蔵庫の中の「種」は、永遠に発芽しません。 金運も成功運も仕事運も、もちろん恋愛運も・・・種のままです。 さぁ、冬の冷えを治すのは、今、治療を始めるのが最適ですよ。 (漢方診療と漢方薬処方は、保険診療です)