2016年9月13日火曜日
ごきげんさん 2016.9.13.
統合医療って何ですか? とのお尋ねが増えました。
私個人的な定義として、「身体もこころも診れる&生老病死を語れる」医療としています。
身体は西洋医学と東洋医学で、こころは精神医学とスピリチュアルケアで、生老病死もスピリチュアルケアで診ます。
家庭医は、西洋医学+精神医学で「よろず診療」できます。
そこに東洋医学とスピリチュアルケアが加わると、統合医療になります。
スーパーよろず診療医ですね。
西洋医学も精神医学もエビデンス最優先のパターン化診療です。
目に見えないもの、現代科学で検知できないものはすべて切り捨てられます。
CPU1個の性能をどんどん磨き上げてきたのが西洋医学+精神医学です。
未だに「漢方薬など効かん!」と豪語されているドクターたちは、超高性能CPU1個の頭脳です。
そこに東洋医学が加わると、西洋医学+精神医学は大混乱します。
CPU1個では、東洋医学を理解できないからです。
WindowとMacみたいなものですね。
CPU2個にすると、西洋医学+精神医学も東洋医学も同時に理解できます。
この1個を2個にするのは実は簡単なことですが、大きなブレークスルーが必要です。
医者の出世コースからも、大儲けコースからも外れてしまいます。
生老病死を語れるスピリチュアルケアは、さらにもう1個のCPUが要ります。
東洋医学とスピリチュアルケアは、感性の広がりが大切です。
この感性は、パソコンのグラフィックボードと内臓メモリーに当たります。
エビデンスなデーター処理だけをしている医療にはあまり必要ありませんが、
感性が求められる映像処理には、グラフィックボードとメモリーは欠くことが出来ません。
クリエイティブな医療には、3個のCPUと高性能のグラフィックボード&メモリーが必要となります。
西洋医学だけ、それも○○専門医は、ガラケーとまでは言いませんが、レセプトコンピューターやワープロ専用機みたいなものです。
統合医療はスマホやiPadのイメージです。音楽聴いてポケモンGOしながら、映像編集も画像処理も出来てしまいます。
スマホが出て9年、ガラケーをなかなか手放せない人も多かったですが、
一度スマホを使ってみると、ほとんどの方が「ガラケーには戻れない」と言います。
医療も同じです。
スーパーマーケットのレジでバーコードをピッ!とされるような没個人な治療から、
個人の心身を四診するオーダーメイドな治療を知ってしまうと、目から鱗が落ちます。
もちろん西洋医学もうまく使いこなせるところが統合医療のズルさです。
オーダーメイド医療とは、西洋医学・精神医学・東洋医学・スピリチュアルケアの良いとこ取りな「ごきげんさん」な治療なのです。