2016年9月2日金曜日
ごきげんさん 2016.9.2.
「高血圧も漢方で治りますか?」とお尋ねいただきました。
もちろん、治ります!
西洋薬の降圧剤は血圧を下げることしか考えていませんが、
東洋医学は血圧を下げるだけでなく、付随した症状も共に治してしまいます。
例えば、眼底出血や脳梗塞前駆症状、頭痛や耳鳴り、肩こり、目の疲れ・・・
上半身だけではありませんよ。
外反母趾や膝関節症、腰痛なども高血圧の随伴症状です。
高血圧だからのぼせている! ではありません。
きちんと体表観察していけば高血圧の元凶に、身体の芯の冷えや悪血、水毒が見えてくることもあります。
漢方薬治療は、ゆっくりと効いてきます。
とりあえず血圧を下げなくては・・・の緊急時には、それなりの漢方薬をチョイスすることもありますが、ほとんどの高血圧の患者さまには、体質改善からアプローチしていきます。
その方が随伴症状も消えて、本当の意味での治療になるからです。
また、高血圧治療には鍼灸がとても効果的です。
上半身、特に頭に昇った氣血を下げて安定化させるのは鍼の真骨頂です。
脳卒中や眼底出血などの予兆も経絡経穴を診れば一目瞭然です。
これは危ない!となれば、刺絡という手もあります。
鍼灸で窮地を脱しながら、漢方薬で体質改善していくのがベストな治療です。
高血圧の患者さまは皆さん、衛気:身体から放射されている氣が乱れています。
この乱れた氣も高血圧の元凶ですので、外気功で乱れた氣を整えていくのも重要な治療です。
西洋薬の降圧剤治療は、ただ血圧を下げるだけですが、
東洋医学の治療は、血圧を下げるだけでなく、さまざまな症状も取り去って、もっと元気に&健康にしてしまう「よくばりさん」な治療なのです。