2016年9月17日土曜日

ごきげんさん 2016.9.17.

「血圧がまだ高いから、お薬を増やします、と言われて飲んでますが、大丈夫でしょうか?」 痛む膝にヒアルロン酸の注射をしてる最中に尋ねられました。 お歳は70代、小太りで血圧150台です。その先生曰く 「血圧を120まで下げましょう」 40代前後までの「偉い先生」によくいるタイプです。 データー最優先で、「ふらついてしんどいです」の生の声に耳を貸しません。 アーユルヴェーダの脈診をしてみると、ピッタが勝っていますから日中は血圧が上がります。 夜は・・・ちゃんとカパが優位で睡眠は良好、血圧も落ち着いています。 多分、夜間の血圧はすでに120前後でしょう。 これに降圧剤を追加すると、夜間脳梗塞の危険性が増えます。 恐ろしいですねぇ、くわばら&くわばら。 ロボットは最先端デジタルの集合体ですが、人間はアナログの集合体です。 大きなのっぽの古時計ではないですが、 ひとりひとりに歴史があり、固有のクセや調子があります。 高齢者の高血圧も、ヴァータ・ピッタ・カパの優位によって最適な血圧があります。 もちろん降圧剤も必要ですが、お薬を最低最小量にするには確たる勇気と自信が要ります。 データー&デジタル診療には、そんな勇気も自信も邪魔なだけです。 近未来、ドクターワトソン君が診療も治療もしてしまう医療になります。 僻地の無医村や飛行機・船舶の中でのドクターワトソン君の活躍は大歓迎です。 医療費削減にもドクターワトソン君は大活躍するでしょう・・・医者の大失業時代です。 人間のアナログさとは、感性と直感です。 9:1でも1を選ぶ直感とセンスです。 近未来のドクターワトソン君が、このアナログな人間医者をリスペクトしてくれるかどうか? これは未来医療だけでなく、あらゆる産業や政治経済の未来ビジョンにも言えることです。 ポッポマラソンのように、 どこにでもいるドクターとその患者様たちは、ワトソン博士にドクターの飴にされちゃうかも・・・しれませんよ。