2016年9月18日日曜日

ごきげんさん 2016.9.18.

終盤を迎えたリオ・パラリンピックを見ながら、 「発達障害の子供は漢方&鍼灸治療でよくなりますか?」 と、これまでお尋ねいただいた親御さんの顔がいくつも走馬燈のように思い出されてきました。 iPhoneが衝撃的デビューした頃は漢方治療だけでした。 iPhone3で鍼灸を始めました。 iPhone6で陰陽太極鍼を学びました。 今はiPhone7の時代です。最新型に負けてませんよ。 iPhoneの進化とシンクロするように、漢方&鍼灸の智恵と治療力も進化してきています。 漢方治療だけの時代は、発達障害の治療は難しかったです。 湯液漢方薬でオーダーメイドに調剤しても、なかなか継続的に飲んではくれませんでした。 やっぱり、不味いですからね。 鍼や刺絡で氣血を動かす治療を併用しましたが、平日は施設に通っている子供さんはなかなか定期的な通院ができませんでした。 鍼治療は、水をたたえた井戸に沈む宝箱を探すようなものです。 水を汲む回数と水が湧き出す量との競争です。 どんどん水を汲み上げていければ、井戸の底から宝箱を引き上げることができます。 発達障害の子供さんは、何かものすごい能力・才能を持っています。 本人もまわりも、まだその宝箱に気づいていないだけです。 漢方&鍼灸治療を根気よく続けていく内に、その宝箱が見えてきます。 まず本人がそのお宝に気づき始めます。 フッと絵を描いてみたくなったり、メロディーを録音してみたくなったり、粘土をこねてみたくなったり・・・ 動物とお話をし始めても、月を見ながら踊り出しても、精神科には連れて行かないでくださいね。 脈を診ても、衛気:外氣を診ても、きっとお宝の輝きが現れているはずですから。 おじゃる丸の世界でもいいじゃないですか。 それはものすごくクリエイティブだということ、将来がとても楽しみです。 漢方&鍼灸治療で、発達障害の精神医学的重症度がみるみる改善していくということはないかもしれませんが、 漢方&鍼灸治療を続けている間に、その子の持っているお宝を見つけ出し、キラキラ輝かせるお手伝いは出来ます。 それが「発達障害が治る」ということです。 発達障害の子供たちを引きこもり、共依存、ニートなどにせず、自立して笑顔で自分の人生を歩んでいけるようにするには、漢方&鍼灸治療とスピリチュアルケアが大いに役立ちます。