2016年6月30日木曜日

ごきげんさん 2016.6.30.

「体を温めると病気は必ず治るのですか?」とのお尋ねをいただきました。 必ず・・は言い過ぎでしょう。 (そういうタイトルの本がいくつも出ていることは存じております) しかし、ほとんどの病気は確かに「冷え」が元凶です。 ひと昔の平熱は36.5度でしたが、今は35度台の人ばかりです。 35度台になると、免疫力は半分以下に低下することがわかっています。 免疫力は自然治癒力と生命力維持の要です。 免疫力が低下すると、身体にもこころにも病魔が忍び込んできます。 私は大丈夫!という方の脈を診ると、実は冷えのぼせタイプだということがわかります。 50歳を過ぎると腎虚=老化が始まりますが、この腎虚も冷えをもたらします。 私の体温は高い!と思っている方・・・私もそうだったのですが、 小食療法で冬のダウン着を脱ぐように全身の脂肪を脱ぎ去ってみると、 身体の芯がとても冷えていたことに愕然としました。 小食療法を始めた6週間前は35.7℃だった体温が、今は36.2℃まで上がってきて、ひと安心です。 危なくジジイになってしまうところでした(;^^)ヘ.. 冷え・過食・宿便(瘀血)が、すべての病気の元凶です。 過食と宿便(瘀血)は小食療法で治ります。 冷えに関しては、生姜を毎日の食事にどんどん使っています。 ご飯もみそ汁も生姜入り。一日1個、生姜をいただいています。 漢方のバイブル:傷寒論にも、生姜は体を温め、血行を良くし、すべての臓器の働きを活性化し、体内の余分な体液を取り去り、水の滞りを解消し、ガスを排泄し、消化を助ける、と書かれています。 また本草綱目には、生姜は百邪を防御する、と記載されています。 生姜の薬効は・・・ ・血管を拡張し、血圧を下げる。 ・保温、発汗、解毒を促す。 ・痰などの粘液分泌をよくする。 ・肝機能を強化し、白血球の機能を促進する。 ・胃腸内の殺菌作用。 ・コレステロールの低下作用。 ・血液凝固促進因子のトロンボキサンチンを減らし、血栓を予防する。 ・気うつを取り去る。 ・健胃整腸作用。 ・抗潰瘍作用。 ・鎮吐作用。 ・鎮痛作用。 ・ガン細胞のアポトーシス(自殺)を促す。 こうやって見ると、生姜は万病に効きそうですね。 16世紀のヨーロッパでペストが大流行し、ロンドンでも1/3が亡くなった時、生姜を食べていた人は生き延びました。 時のイングランド国王ヘンリー8世は、国民に生姜を食べるように命じたそうです。 人形の形をしたジンジャーブレッドは、この時の名残です。 「体を温めると、病気は治る」も大切ですが、 「体を温めておくと、病気に罹らない」予防の方がもっとごきげんさんですね。