2013年10月4日金曜日
おはようさん 2013.10.5.
10月は運動会や文化祭、学園祭が目白押しですね。
子供や孫がいる患者さんたちはとても忙しそうです。
写真を撮り始めてからの10月と言えば、コスモスや秋バラさんにワクワクしてましたが、今年は立派な能舞台での謡いデビューがあって、ただいま猛練習中です。
そう、文化祭前のドキドキ&ワクワク気分NOWなのです。
演目は「橋弁慶」 私はシテ弁慶役です。
初心者向けの曲ですが、皆さんが知っているだけにやりがいがあります。
バックコーラス(地謡)は師匠の深野先生をはじめ、高砂大連吟の諸先生方が謡ってくださいます。
すごいことですよね。ものすごい贅沢、ありがたいことです。
10月13日に向けて、弁慶の役作りを楽しみながら、日々、お稽古しています。
こういう発表会に出るのは、健康にもボケ封じにもとっても良きことです。
まず日々のテンションがあがります。良質なアドレナリン(←ドロドロな我欲や勝ち負けとは無縁)がどんどん分泌されてくるのが分かります。
目の輝きも若さオーラもキラキラしていると思います。
10代の頃を振り返ってみると、運動会も文化祭も本番当日の思い出よりも、準備期間中のあんなこと・こんなことの方が良き思い出となっているでしょう。
何日もかけて準備・練習して、試行錯誤したり壁にぶつかったり、新たな出会いがあったり友情が深まったり・・・社会に出ると、団体競技や発表会はあるけど(サッカー・野球・第九や大連吟などなど)、自分ひとりが主役になって表舞台でがんばることはなかなかありません。大人はどうしてもリスク避けちゃうものね。
生きがい年齢の若返りには趣味が一番だと言ってきましたが、今回、謡いの発表会を目前にして、このような表舞台でひとり主役を務めることのできる趣味こそ、若返りの特効薬だと気づきました。
今日も「前世物語」からひとつ、症例をご紹介しましょう。
自分を大切に出来ないのはなぜ?
昔々、北アメリカに、リチャードという少年がいました。
彼の家は農家です彼はお父さんの手伝いをしていました。
十八歳の時、リチャードは家出します。
「オレは、お金持ちになりたいんだ」
彼は、どこかの町のバーテンダーをしていました。
ある時、リチャードは店のお金を盗みました。
「オレは、生活が苦しいから、お金が欲しいんだ」
彼は、いろいろな町を放浪しました。
どこに行っても、お金を盗みます。
「悪いとは思うけど、生活のためだから仕方ないんだ。とにかくお金が欲しいんだ」
リチャードは心の奥では悔やんでいました。
「家出すべきではなかった。もっと家族と一緒に過ごして、堅実な生活を送るべきだった。若さにまかせて家出をしたばっかりに、お金を盗んだり、悪いことばかりするようになってしまった。そのまま自分の人生がどんどん落ちていってしまった」
二十七歳のリチャードは草原を逃げています。
たくさんの人々が彼を追いかけてきます。
「逃げないと殺される」
しかし彼は捕まりました。
「もうダメだ」
彼は手荒く押し倒されて、ピストルで心臓を撃ち抜かれました。
「私」は彼に尋ねました。
「その後、あなたはどうなりましたか?」
「目が醒めました。死んだと思ったのに、何で生きてるのだろうと思っています」
「ピストルで撃ち抜かれた時、どうでしたか?」
「もう、痛みも何もなかったです」
「相手は、あなたを撃ち殺す前に何か言いましたか?」
「Son of a bitch!」
「そして、身体を離れましたか?」
「はい」
「下を見て下さい。死体が見えますか?」
「追いかけてきた人たちが私のお金を取り上げて、戻っていきました」
「そのリチャードの死体を見て、あなたは何を思いますか?」
「やはり堅実に農業をやっておくべきだったと。なぜ家出をしたのか・・・」
「身体を離れた時に、何か決心したことはありませんか?」
「大切なのは、お金ではありません。愛情なんです。物にとらわれるのではなくって、もっと愛を持って生きていく人間にならないといけません」
「では、上にあがって行きましょう。どんどん高く高く、あがっていきます。そして、リチャードさんが死んだ時、家族は何をしていましたか?」
「お父さん、お母さんは年老いていますが、お父さんはまだ働いています。妹はひとりで、家の手伝いをしています」
「家族に何かメッセージはありますか?」
「勝手なことをしてしまって、申し訳なかったということです・・・」
「私」はリチャードの魂を高みへと導きます。
「そのまま高く高くあがりますよ。その高い場所からリチャードの人生を見て。そして何か気がつくことはありますか?」
「お金ではないのです。愛です」
「私」はさらに彼の魂を高みへと導きます。
「では、もっともっと、どんどん高く高くあがりますよ。その高いところから、リチャードさんの人生と今のあなたの人生を平行に並べて見ます。そして、何か気がつくことはありますか?」
「私の人生においても、お金を盗んだりはしませんでしたが、非常に金使いが荒くなっています。それはリチャードの失敗を繰り返しているように思います。その失敗を今、止めないと、私の人生は、また失敗に終わってしまいます・・・。愛です。愛が必要です」
「リチャードの人生で、その愛をつかむチャンスはありましたか?」
「小さい頃にはありました」
「リチャードは、それをつかめましたか?」
「都会の生活に憧れていたから、つかめませんでした」
「リチャードがつかめたはずの愛は、誰との愛ですか?」
「家族との愛です」
「今のあなたの人生に、愛をつかむチャンスはありますか?」
「まだ間に合います。これから愛をつかむことが出来ます」
「私」は魂を光へと導きます。
「その場所から上を見ると、どうなっていますか?」
「光り輝いています」
「その光の中に吸い込まれますよ。そこはどんな感じですか?」
「気持ち良いです」
「そこに誰かいますか?」
「わかりません。でも、すごく気持ち良いです。信じられない・・・」
「光に向かって聞いてください。自分を大切にできない理由は何ですか?」
「現世の欲望にとらわれすぎているからです」
「今回の人生の目的は何ですか?」
「愛です」
「それは、どんな愛ですか?具体的に教えて下さい」
「自分のまわりにいる人たち、家族を愛しなさい。となりの人を愛しなさい。自分を愛しなさい。・・・なにより自分を愛しなさい。そうするとあなたの家族も隣人も愛せるようになります」
「今のうつ病の原因は何ですか?」
「人との関係ではなく、あなたがあなた自身を愛していなかったからです。要は、自分の問題なのです。自分が自分を愛していなかったから、うつ病になりました」
「どうやったら、自分を愛せるのですか?」
「あなたは光の子です。そのことをいつも思っていなさい」
「私は、なぜ何度も生まれ変わってるのですか?」
「愛について学ぶためです」
「人間は何のために生きているのですか?」
「愛です。愛がすべてです」
「素晴らしい人生を送るためには、どうしたらいいのですか?」
「自分を愛しなさい。そして、自分のまわりの人を同じように愛しなさい」
「今の私の人生は、ここまで順調ですか?」
「シナリオ通りにきています」
「そのシナリオを決めたのは誰ですか?」
「光の中の偉い人です。そして光の中で、いつも私を見守ってくれている人がいます。この世で前と同じ失敗をしないように、見守ってくれている人がいます」
「その偉い人を、私は知っていますか?」
「知ってます」
「その人に会わせてもらえませんか?」
「今はまだ、その時が来ていないのでダメだそうです」
「今回の人生で、自分を愛することが出来た未来の私の姿をちょっと見せて下さい」
「家族と車に乗って旅行に行ってます。五十歳くらいになっています。ものすごく楽しそうです。家族も楽しそうです」
「その楽しそうな未来のあなたに、今のうつ状態について何かアドバイスをもらってください」
「むずかしく考えるのはやめなさい。楽しみなさい。家族と共にいる時に、楽しみを良く味わいなさい」
「未来のあなたと、しっかりと握手します。どんな感じがしますか?」
「愛情が伝わってきます」
「今の私に出来るかなぁ?」
「絶対に出来ます、見守ってくれる人がいるから、絶対出来ると言ってます」
「あなたも応援してくれますか?」
「みんな応援してくれてるって言ってます」
「また暗い気分になったら、どうすればいいのですか?」
「いつも自分を愛していなさい。自分を守ってくれている人を感じていなさい。家族を愛しなさい。その愛情を味わいなさい。そうすれば、暗い状況からすぐに回復します」
「もう一度、光の中に戻って、何かアドバイスをくださいと聞いてください」
「とにかく自分を愛しなさい。それが原点です」
「うつ病になったのは、順調ですか?」
「予定通りといってます」
「このうつ病は治りますか?」
「治ると言っています」
「これからも辛い時、あなたのところに戻って来ても良いですか?」
「かまわないと言っています」
そして私たちは、光のエネルギーをいっぱいもらって、今、この時へと戻ってきました。