2013年10月22日火曜日

おはようさん 2013.10.22.

月曜の午前診は大忙しです。 朝一番の常連患者さんたちに鍼をして、普通の外来をして、漢方&鍼灸の体表観察をして、鍼を抜いて、心療内科の初診さんをじっくり診察して、また鍼をして、膝関節にヒアルロン酸注射して、普通の外来をして・・・の繰り返しで、気がつけば5時間ぶっ通しの外来です。 でも、蓮風先生がおっしゃっているように、鍼外来をしてると疲れません。 患者さんに鍼をすると、天地自然の善き氣が集まって来ます。 鍼を介して患者さんの中に入っていくのがわかります。 それは瀉法でも補法でも同じ。 だから、鍼が終われば、どの患者さんの顔色もほんのり優しい桜色に染まっています。 この天地自然の氣は天から降ってくる・大地から湧き出してくるのではなく、時空の亜空間からモワッと現れる感じかな。 患者さんの邪気が鍼から出始めると、 鍼に乗せた補氣が患者さんに吸い込まれ始めると、 患者さんを包み込むようにモワッと善き気が現れます。 鍼を挿している私もこの氣のおすそわけをいただけるから、元気になっていくのですね。 この善き氣は患者さん毎に衛気の波動・周波数?が異なるので、隣のベッドの患者さんの氣を被るとか、混ざり合う心配はありません。 鍼を挿す私は患者さんの衛気の固有波動・周波数にシンクロしているので、ちょっとおあまりをいただけるわけです。 善き氣と書きましたが、そもそも氣に善いも悪い・汚いもありません。 例えれば、氣は水と同じ。 深山の湧き水も、海の水も、泥川の水も、田んぼの水も、 水道の水も、ペットボトルの水も、トイレの水も、同じ水ですよね。 邪気は氣にさまざまな邪が混じり込んだもの。 善き氣は邪の混入がないもの。 この世の生きとし生けるものには絶えず氣が入り、その中を巡り巡って、やがて出ていくことを繰り返しています。これが生命そのもの・・・未だ質量も波動も測定できないけれど、魂という意識をこの世の物質・肉体に留め置くためのエネルギー・・・魂が卵の黄身なら、氣は白身みたいな感じですね。 脳内出血の後遺症で左片麻痺の患者さんに週一の在宅往診で鍼をしています。 4回目で、 よだれがほとんどなくなりました。 顔色の土色がとれて、笑顔が増えました。 完全マヒ&廃用性拘縮した手足の浮腫が軽くなってきました。 マヒした手足が温かくなってきました。 よく眠れる日が増えました→介護スタッフは大喜びです。 ギスギスした性格が穏やかになってきました。 脳外科的には脳内出血後の完全左片麻痺で2年過ぎたもののリハビリは・・・拘縮予防が主になります。 火山に例えれば・・・死火山。もう噴火することはありません・・・と決めてかかってしまいます。 フェルデンクライスやロルフィングという手もありますが、やっぱり予後は難しい。 でも、鍼灸&漢方は地下深くに流れているマグマに働きかけることができます。 秋になったら木々は紅葉して、やがて落葉するように、本当に要らなくなったものは朽ちてなくなっていくのが天地自然の理です。ならば、拘縮した手足が本当に要らないものなら、壊死するなりミイラ化するなりして朽ち堕ちるはずでしょう。 でも、身体に残っている。 マヒした手足は死火山ではなく、休火山なのです。 マグマは深いところにあるかもしれないけれど、それをうまく刺激したり、導いたりすれば、やがて桜島のように噴火することもできるでしょう。 あの富士山だって、私の子供の頃は休火山だけど、もう噴火などしない、と教わりました。 でも今は・・・いつ噴火しても じぇじぇ・・・じぇ2つくらいかしら。 この患者さんも熱い血潮がマヒした手足に拡がっていけば、拘縮が緩んで、自分で歩けて、自分で食べられて・・・そんな手応えを感じながら、鍼をしています。 P.S. 在宅療養中の癌患者さん&脳卒中後遺症の患者さんなどの在宅往診(鍼治療も含む)のご相談を受け付けております。まずは担当看護師までお電話でコンタクトしてくださいね(医院:06−6907−7578)