2013年10月23日水曜日

おはようさん 2013.10.24.

今日のうれしい\(^^@)/お話。 さっき食事をしたことを忘れて、お腹空いたを繰り返す。 何度も同じことを聞き返す。 幻覚?のようなわけのわからないことをつぶやく。 そんな認知症の患者さんに3ヶ月間、夢分流打鍼と鍼治療をしました。 今日、家族の方から「最近、すぐに忘れてしまうボケが治りました! わけのわからないことも言わなくなりました」と喜びのご報告がありました。 もちろんどこの病医院でも使う認知症のお薬は飲んでいただいています。 製薬会社は薬が効いた!と言うでしょうね。 でも、全然効かない患者さんの方が多い・・・気がします。 ひと昔前、アバン・カランといった脳卒中後遺症治療薬が乱売されていた時代がありました。 世界中で日本だけ有効な薬?  まるでバブルがはじけるように、突然、薬効なしとされ闇に葬られました。 あの経験があるので、認知症治療薬にも???な印象を持っています。 認知症がよくなるケースの共通点は・・・(あくまでも私見です) ・患者さんの元々の性格が素直なこと。(意地悪・ケチ・嫉妬・強欲・独裁・わがまま・・・が過ぎると、何をやっても、どんなにお金をかけても・・・ダメです) ・家族愛。(べっとり付添してるから&大金を注いでいるから 家族愛満点!ではありません。ボケてるからこそ、こころの波動で通じ合う愛が認知症の奈落から救い出してくれるのです) ・良運。(良き医者・良き理学療法士・良き介護士に出会えるかどうかにかかっています。運の良い人はホントに運が良いのです) さて、冒頭の認知症が良くなった患者さん。 鍼は百会に瀉法です。 百会って、頭が甲子園球場グラウンドだとするとピッチャーマウンドくらいの広さしかない、限局された穴だと思うかもしれませんが、衛気で感じ取ると、前後左右に三次元的凸凹が拡がっていて、その広さは少なくともグラウンドの土部分くらいはあります。頭に広げた手を乗せた範囲くらい拡がっている時もあります。 蓮風先生が百会(右)・百会右というふうに区別されている感覚がよくわかります。 広さ・虚実・湿乾・質感(粘・固・柔・粗など)も百会の前と後ろ・右と左で違っていたりもします。 百会とはよく言ったものです。そこには身体とこころと魂のすべてのエネルギーが渦巻いています。 人は小宇宙。まさしく百会は宇宙そのもののように見えてきます。 だから百会に鍼をするといっても、毎回、違った鍼になります。 その時の百会を一番活性化できるところへ鍼をします。 凸凹だったり、詰まっていたり、蓋されていたり・・・そんなアンバランスを治します。 心療内科の患者さんたちをたくさん診てきて、 性格は治りませんよ・・・が持論でした。 強い向精神薬を使えば、性格を消すことはできます(ただし、昔の前頭葉切除術した精神患者さんたちのようになりますが) 催眠や暗示、洗脳は元の性格の上に新しい性格を塗りつけて誤魔化すことはできますが、すぐに化けの皮が剥がれてしまいます(だから、宗教的洗脳の場合、絶えず宗教儀式を繰り返す必要があります) 性格は・・・治りません。 でも、最近、鍼灸を続けていけば、こころの扉を開いて、こころの奥深くにしまい込んでいた善き性格を蘇らせることもできるのではないかしらむ・・・と思えるようになっています。 もちろんそこには、治りたい強い気持ちと信じる強い気持ちが必須なのも見えてきています。 蓮風先生のところへ紹介した統合失調症の患者さんは住所が精神病院になっているくらい病歴の古い方でした。 もう半年あまり蓮風先生の鍼を受けられたでしょうか。 蓮風先生は「あの人、よくなっただろう」っておっしゃります。 うちの外来にも来られているので、その改善ぶりはしっかりと分かります。 統合失調症の症状はもちろんだけど、元々の善き性格が出てきているように感じます。 何より表情がよくなりました! 性格が治ったと言っても良い症例だと思います。 鍼灸治療の良きところは、今、服用しているお薬をそのまま服用を続けられることです。 主治医さんに「鍼治療もしたいんですけど?」と尋ねれば、間違いなく「どうぞ」と言われます。 認知症や精神疾患で「今ひとつやなぁ・・・」な皆さんには、鍼灸治療をお薦めしたいと思います。 (ただし、肩こり腰痛専門の鍼灸師じゃダメですよ・・・これが一番の問題かな(;^^)ヘ..)