2013年7月3日水曜日

おはようさん 2013.7.4.

認知症を治す は誇大広告だと言われます。 医療の世界では、認知症の患者さんをケアすることに重点が置かれています。 もちろん、最先端の医学では、認知症を治そうと試行錯誤していることでしょう。 でも、現実は認知症の進行を遅くする薬しかないし、どうやってケアすれば患者さんも家族も介護スタッフも幸せになれるか? になっています。 藤本蓮風先生の鍼灸に触れて、これなら認知症が治るのではないか と直感しました。 現実に、認知症状が消えてしまった、元の元気だった頃に戻った患者さんたちがたくさんおられます。 ただ、エビデンスがない・・・だから、鍼灸の世界の中での報告発表ばかりで、西洋医学の世界、医師たちにはほとんど知られていません。 医師たちからすれば、肩こり・腰痛治療の鍼灸に何ができるんだ! な感じでしょう。 さもありなん・・・認知症の治療に前向きに取り組んでいる鍼灸師はとても少なそうですから。 鍼灸Osakaという雑誌の認知症特集を読みましたが、蓮風先生門下のレポート以外は、認知症治療に関しては腰砕け・・・だと感じました。 鍼灸師さんたちにも医師・医学界にはわかってもらえないというあきらめ感と劣等感がにじみ出ていました。 病院と鍼灸師が連携診療するのが理想的だとわかっていても、混合診療禁止の壁が立ちふさがっています。 薬のように、認知症患者さんたちの誰にでもある程度の効果が期待できる治療法も必要です。 しかし、鍼灸のように、認知症患者さんたちの中で、著効する人もいれば、全然効かない人もいる・・・その違いは? と問われても、科学的&論理的な説明はできません・・・でも、現実に著効して、治ってしまう人だってたくさんいるんだぜ! な治療法も必要だと思います。 認知症が重症化すると、幼児や赤ちゃんのようになります。 幼児や赤ちゃんも蓮風先生の漢祥院にはたくさん来られていますが、 「幼子は素直やから鍼が良く効くんや」と蓮風先生はおっしゃいます。 人生の重荷、人間関係、ストレスから逃避するために重度の認知症になってしまった人は、いかなる治療もお断りかもしれませんが、 まだまだ生きたい! もっと楽しみたい! とこころの奥で念じてる認知症の人たちなら、鍼灸で回復・治療できるでしょう。 そのあたりの微妙精妙なところは、アーユルヴェーダの脈診でないとわかりません。 (鍼灸・中医学の脈診は、脈の中に記録されているその人の履歴やこころの奥を読むことはしていませんので) 鍼灸の勉強を始めて3ヶ月が経ちましたが、これまでのさまざまなスキルや経験値と新しい鍼灸の智恵がようやくひとつに組み合わされてきて、これからやるべき天命が見えてきたように感じています。 そのひとつは、鍼灸・漢方での認知症の治療。もうひとつは鍼灸・漢方でのガン治療。今はムリですが、こころに余裕ができてきたら、鍼灸・漢方での精神疾患の治療も・・・チャレンジしていきたいと思います。