2013年7月24日水曜日
おはようさん 2013.7.25.
今朝の大阪は街が煙って見えないくらいのすごい雨。
雨がやんでお日さまが元気よく照り出すと、一気に蒸し風呂状態になりました。
ともかく蒸し暑い!
早朝からいつもの患者さんたちに「ボケ封じ」の鍼をするために、ひとりひとりの原穴診をしていて、気づきました。
どの患者さんも後谿に熱がこもってる!
虚証は虚火で、実証は熱邪として、ともかくどの患者さんも左右どちらかの後谿にアツアツの邪が滞っていました。
あぁ やっぱりこんな蒸籠蒸しの天気には、肝鬱気滞も肝火上炎も邪気高揚しちゃうんだなぁ と思った次第です。
蒸籠蒸しのやうな暑い朝は、今日一日、イライラ・ガミガミ・うっかりミスが出やすいのでみなさん、注意しましょうね。
・・・551の豚まんを食すとアツアツ邪気が増えてしまうぞ・・・なんてことはありませんので、ご安心を。
<後谿> 手の太陽小腸経。体重節痛を主る兪穴。奇経八脈の交会穴で督脈に通じる。ヒステリーや癇癪、精神疾患、後頸部のこり・痛みにも使う。
ちなみに私は蓮風先生に後谿の鍼をしていただいて、難治性だった膝痛が完治しました!
今日も「前世物語」からひとつ、症例をご紹介しましょう。
何をすれば良いのか、わからない方へ
昔々、ある湖のほとりに、きれいな茶色の髪の女の人がいました。ケイと言います。
彼女の家族は、楽しい家族でした。父も母も弟も、みんなよく笑います。
ケイの恋人も、一緒によく笑いました。とても幸せなひと時でした。
二十六歳の時、伝染病が町を襲いました。
父が、母が、弟が、そして恋人までも死んでいきました。ケイは思いました。
「何で一人だけ残ったのだろう」
それからの日々、彼女は湖のほとりで、毎日泣いていました。
時が過ぎ、ケイは小さな学校の先生をしていました。あの病で残された子供たちを教えています。
彼女は学校の横に一人で住んでいました。いつも独りぼっちでした。
いつしかケイは年をとりました。病院のベッドに寝ています。老衰でした。彼女は死の床で思いました。
「みんなに、やっと会えるなぁ」
彼女は人生を振り返り、微笑みました。
「みんなで力を合わせて、がんばろうなんて言っちゃったから、立ち直れたんだね。親を亡くした子供たちがいたから、がんばらなくっちゃってね・・・。でも本当は、もっと自分の好きな人たちと一緒にいたかったなぁ」
そしてケイは死にました。頬が緩んで、ホッとした表情でした。
「私」はケイの魂に聞きました。
「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」
「毎日優しくしてれば、よかったなぁ。次はもっと優しくなろうと決めました」
「私」は彼女の魂を高みへと導きました。
そしてケイの人生を振り返りました。
「笑い、そう、笑顔が元気のもとだったのです。みんなが笑えるような笑顔です」
「私」はもっと高みへと導きました。そしてケイの人生と、今、生きている人生を見比べてみるように促しました。肉体の主が答えました。
「失うのが恐いのです」
「私」はさらに高みへと導きます。そこには、気持ちの良い光がありました。中心が特に明るく輝いています。「私」は光に尋ねました。
「今回の私の人生の目的は何ですか?」
光が答えます。
「信じることです。まず自分を信じることです」
「そのためには、どうしたらいいのですか?」
「笑顔です。泣いてばかりじゃなくって、笑っていなさい」
「どうしたらそれが出来ますか?」
「相手のことも信じるのです」
「私」が聞きました。
「でも、なかなかそれが出来ないのですが?」
「あなたが信じたら、信じた分だけちゃんと返してくれますから」
「なぜ私は、こんなに泣いてばかりなのですか?」
「自信がないからです」
「私」は尋ねました。
「何をすれば良いのかわからない原因は何ですか?」
「私は・・・失うことと言うか、失敗が恐くて、やる前にあきらめていました」
「素直に自分の気持ちが言えない理由は何ですか?」
「怖がっているからです」
「これから私は、どうしたら良いのですか?」
明るい光が教えてくれました。
「怖がらずに、自分の気持ちを出してみなさい」
「私は幸せになれますか?」
「笑ってる・・・」
「私」は光に頼みました。
「今回の人生の目的をクリアー出来た、未来の私の姿をちょっと見せて下さい」
輝く光の中にヴィジョンが見えてきます。
「笑っています。四十歳くらいです。自分の家にいます。家族、夫と男の子と女の子がいます。とても幸せだそうです」
未来の家族に尋ねました。
「私に、何かアドバイスを下さい」
「笑ってなさい。そして、何でもやってみるのです」
「失敗したことはないのですか?」
「したよって言っています」
「私はその失敗が恐いのって聞いたら?」
「失敗した後に笑ったって言っています」
「私にも出来ますか?」
「笑っています」
「私」は未来の夫に聞きました。
「私に何かアドバイスを下さい」
「笑顔だよって言っています」
「未来の私を愛してくれてるの? どこが気に入ったの?」
未来の夫が答えました。
「負けないところだよ」
「私」は、恥ずかしそうに笑ってる、未来の子どもたちにも聞きました。
「なぜ私をお母さんに選んだの?」
未来の子どもたちが答えました。
「楽しそうだったからだよ」
「私」はみんなに尋ねました。
「私をこれからも応援してくれますか?」
「はい」
「みんなを抱きしめると、どんな感じですか?」
「あたたかい・・・」
「私」は光に聞きました。
「今回の人生は、ここまでこれで順調ですか?」
「はい」
「あなたも私を応援してくれますか?」
「はい」
そして、私たちは光のもとを離れて、今、この時へと戻ってきました。