2017年4月17日月曜日
ごきげんさん 2017.4.17.
華陀刺絡療法では施術前に白血球の顆粒球:リンパ球比率を院内迅速検査で診ます。
安保徹教授の免疫論では、
顆粒球過多(60%以上)は交感神経の過緊張状態、
リンパ球過多(41%以上)は副交感神経の過緊張状態です。
刺絡療法を受けられる患者さんを診てきて、
この顆粒球過多=交感神経の過緊張状態にも3パターンがあることに気づきました。
1)単純に交感神経が過緊張して(イライラやストレス過剰)顆粒球が増加しているタイプ。
これはわかりやすいです。
イライラ型の癌・潰瘍・高血圧・脳卒中・イライラ神経症・不眠・疲労感・慢性頭痛などの原因となります。
2)まず副交感神経が慢性的に過緊張状態にあり、それに拮抗する形で、交感神経も過緊張せざるを得なくなり、結果的に顆粒球過多になっているタイプ。
これは顆粒球過多ですが、副交感神経の過緊張による病気:糖尿病・アトピー・喘息・肥満・倦怠感・うつ病などを起こします。
頭熱足寒の患者さんにもこのタイプをよく見かけます。
交感神経と副交感神経がバラバラに動いているわけですから、ホンモノの自律神経失調症だとも言えます。
3)副交感神経の緊張が過度に低下して、相対的に交感神経の過緊張状態に陥っているタイプ。
自律神経がダウンしてしまうと免疫力&自然治癒力も、ホメオスターシス(恒常性)維持機能もダウンしてしまうので、無理矢理に交感神経を奮い立たせているタイプです。
これは早晩、ドーパミンが燃え尽きてしまって廃人のようになってしまいます。
同じように、リンパ球過多=副交感神経の過緊張状態にも3パターンあることになります。
同じ顆粒球過多でも、交感神経が過緊張しているのか? 副交感神経が弱っているのか? 以前に強まっていなかったか? を視野に入れて診ていかなくては、安保免疫理論は使いこなせません。
計6パターンのうちのどれか? は、十井穴刺絡をすれば分かってきます。
井穴刺絡時の指先からの「血」は「氣」そのものです。
目に見えるまでは「氣」ですが、目に見えた瞬間に「血」になります。
光が波動であり、粒子である如くです。
ですから「血」の色、出方に、そのまま「氣」の邪・毒・冷が現れます。
血の量よりも、色と出方(動き)が重要な情報になります。
「血」には邪気・毒だけでなく、生体情報と病気の情報もインプットされていますから、刺絡しながらそれらの情報にアクセスすることもできます。
これはアーユルヴェーダの脈診と同じ原理です。
「血」=「氣」の波動に触れて読み取っていくわけですから、これも波動療法だと言えます。
さらに、その氣血の波動を量子医学にまで深めていくこともできます。
華陀刺絡療法は、安保免疫理論を波動医学、量子医学にまで深めた自然療法なのです。