2016年12月1日木曜日

ごきげんさん 2016.12.1.

5ヶ月の妊婦さんが安胎&心身メンテナンスの漢方鍼灸治療のために受診されました。 脈診で頭熱足寒、顔望診で肝虚火、背診で腎虚を認めました。 施術は、両下肢への陰陽太極鍼。 溜まっていた邪気・悪血を払い、経穴経絡を疎通して、陰陽・氣血を整えました。 妊婦さんの心身メンテナンスには、刺さない鍼治療である陰陽太極鍼がとてもよく効きます。 反応している経穴経絡の皮膚の上に、5mmほどの小さな鍼を置いて、テープで固定していくだけの「刺さない鍼」です。 1年前に帯広の吉川正子先生に教えていただいた陰陽太極鍼が、この刺さない鍼です。 皮膚の上に鍼を置くだけで、なぜ効くの? ですが、氣を波動ととらえるとガッテンできます。 最近、注目を集めている「量子医学」のひとつの形です。 理論が???でも、たくさんの患者さんが治っている事実こそが陰陽太極鍼がホンモノである証拠です。 施術後、患者さんのお顔が明るく元気に輝いていました。これで安胎&心身メンテナンス完了です。 施術中にお腹の赤ちゃんも元気に動き出しました。赤ちゃんのデトックス&生命エネルギー補給にもなったのですね。 続いて、不妊治療中の患者さんが風邪症状で初診されました。 数日前に婦人科で排卵誘発のホルモン注射をうってから風邪症状が続いているとのことでした。 脈診すると、風邪はどこにもなし・・・卵巣がピッタ(火)で不自然に燃えており、ホルモン注射の副作用だとわかりました。 腹診では、明かな冷えと悪血と水毒の3悪が卵巣・子宮にありました・・・これでは不妊治療のカモネギにされてしまいます。 東洋医学的な不妊症治療のお話をさせていただき、小食療法の指導(「貧乏人の子沢山」の本当の意味)、食事指導、漢方処方と自宅でのお灸指導をさせていただきました。 高齢妊活なので、成長ホルモン療法のお薦めも。 不妊症治療の一環として、不妊外来では成長ホルモン療法の単発投与を行っています。 子宮を少し若返らせて、着床・卵胞生育の環境をよりよくしようというのが目的です。 卵巣内の卵子の数が増えたり、卵子が若返って元気ビンビンになることはありませんが、受精卵を迎える子宮が若返ることはよいことのように思えます。 特に高齢妊活の方には、例えば半年だけ成長ホルモン療法をやってみるのもグッドチョイス!かもしれません。 男性不妊症(精子が少ない・元気がない・奇形が多い)にも成長ホルモン療法は効果が期待できます。 ただし、唯一の問題点:ガンがあれば、ガンも若返ってしまう・・・は注意しなければなりません。 不妊治療は、まずご夫婦そろっての小食療法から始めましょう。(リスク小:安価) 漢方治療で冷え・悪血・水毒を払い、鍼灸治療で氣血の流れをよくしましょう(リスク小・保険治療&自由診療) 玄米菜食・発酵食品中心の食生活をしましょう(リスク小・忍耐大) 成長ホルモン療法もいいですよ(リスク中・高価)