2016年12月13日火曜日

ごきげんさん 2016.12.13.

「癌の代替医療で鍼治療を続けていますが、あまり効果がありません。刺絡療法と普通の鍼治療とはどこが違うのですか?」とのお問合せをいただきました。 刺絡は鍼灸師でもできます(法律的にもOKです) ただ鍼灸師の場合、教科書通りの経穴経絡しか頭にない方が多いように感じられます。 氣血を感じ取る手と五感を超えた感性がまだ十分に育っていない鍼灸師さんたちです。 反応している経穴は、まるで呼吸するかのように広がったり閉じたりしています。 教科書的に決まった場所からお散歩するかのように動いている経穴もあります。 ひとりの人の氣血にも様々な波動が入り乱れています。 どの波動に自分の波動をシンクロさせるか? で感じ取れる経穴経絡が異なってきます。 古典が悪いのではありません。それを読む人の頭が固いのです。 黄帝内経を文字通り読むのではなく、時空を超えて古典に脈打っている波動を読むとると、古代の治療家たちがとてもフレキシブルに経穴経絡を捉えていたことがわかります。 知識だけの人たちは教科書や古典に固守しがちです。 知識が智恵となり、神々の試練から自由と自信を得た人たちは心身一如 宇宙の中を舞い遊びます。 安保ー福田理論に基づく氣血免疫療法:刺絡療法は、そんな自由な感性の中で、素晴らしい自然治癒力と免疫力を発揮してくれます。 交感神経の過緊張・副交感神経の過緊張のバランスという理論だけでは、気血免疫療法:刺絡療法を使いこなすことはできません。 福田先生は「経穴経絡が見えるようになった」とおっしゃっています。 氣血の波動が見える・・・その境地に至ることができてはじめて、気血免疫療法:刺絡療法を使いこなせるのです。 残念ながら、癌専門病院やホスピスでの鍼灸治療は、癌疼痛への慰安鍼灸のレベルがほとんどです。 安保ー福田理論に基づいて癌を治す鍼灸は、日本の保険診療や癌治療では受け入れられていません。 刺絡治療は、癌を治す治療です。 普通の慰安鍼灸とは、最初から目的がまったく違いますし、癌の病理:とらえ方もまったく異なります。 癌は悪であり、治らない不治の病だと心のどこかであきらめているのか、 癌は邪気悪血の滞りなのだから、氣血を疎通できれば治る病だとわかっているのか、 普通の鍼灸治療と気血免疫療法:刺絡療法の違いはここにあります。