2016年12月6日火曜日

ごきげんさん 2016.12.6.

50代で山登りの楽しさに目覚めて以来、20年あまり山登りを生きがいにされている患者さんがおられます。 100名山制覇!はムリだと笑っておられますが、目が少年のように輝いていて、とてもお元気です。 去年の北アルプス縦走で足腰の弱りを感じられて、日頃の街歩きトレーニングを強化されていましたが、今年の夏山シーズン後に「やっぱり歳ですわ」と弱気宣言されました。 「成長ホルモン療法すると、筋力も持久力も20才若返りますよ」 サラリーマン時代からの通院患者さんですので、今は年金生活なことはよく存じています。ですから、情報提供だけのつもりでしたが・・・ 「他に楽しみもないので、やってみます。山をあきらめると、すぐにボケてしまいそうですから。寝たきりには絶対になりたくないですからね」 とりあえず半年間、成長ホルモン療法を受けられることになりました。 「車やグルメには興味もないし、安くはないけど、また山を足腰気にせずに歩けるのなら安いものですよ」 治療を始めて2ヶ月が過ぎて、ご本人もびっくりするほど足腰がしっかりとしてきたそうです。 普段からトレーニングを意識して階段を使っておられましたが、最近はまったく意識せずに自然に階段を登ってしまうそうです。 もちろん息切れしません。 歩くスピードも速くなってきました。 「もう10才は若返りました!」と大喜びしていただきました。 顔望診でずっと気になっていた腎虚も確かに良くなってきています。 「来年の夏、(いつも悪天候で流れてしまって)あきらめていた中央アルプスに再挑戦します。とてもワクワクして、毎日のトレーニング散歩が楽しいです」 生きがいの創造 大成功です! こういう方は間違いなくピンピンころり!で満面の笑みを浮かべたまま「ありがとう。ありがとう」と感謝しながら善き人生を終えられます。 何年も何十年も病院通いを日課として、口から出るのは「痛い。辛い」と文句ばかり。挙げ句の果てに老人施設や老人病院に入れられて、薬漬けの副作用の苦悶顔で感謝の言葉も言えずに死んでいく・・・葬式の最中から自分の遺した遺産の争奪戦を見ることになって、成仏できるわけがない・・・多くのお年寄りたちが見る地獄絵です。 「(自分の)葬式代も墓代も使ってしまいますわ」 「その生き方が最幸ですよ。お墓は槍(槍ヶ岳)でいいじゃないですか」 70代になると、死を考えてしまいます。 でも、成長ホルモン療法を行っているお年寄りたちは、 死を考える暇がないほど、今を生きるのが楽しく&忙しくなります。 「死んでる暇がない」 このキャッチコピーは、成長ホルモン療法にピッタリですね。