2016年12月5日月曜日

ごきげんさん 2016.12.5.

藤本蓮風先生の実技直接指導に参戦してきました。 大きく進化した刺絡免疫療法を携えて、蓮風先生の鍼がどのように見えるのか、を楽しみにしての参戦です。 患者さんを望診しながら反応している経絡経穴を診ました。その結果と蓮風先生が触診で指摘された反応経穴とがすべて一致していたことで診断治療の自信をいただきました。 蓮風先生が反応経穴に手をかざすだけで、経穴から邪気悪血が一気に噴出されていくのがとてもよく分かりました。 蓮風先生は1本鍼治療ですが、まるで牧牛たちをカウボーイが追い詰めながら一箇所に集めるように、いくつかの経穴を手鍼で解放しながら、ひとつの経穴に邪気悪血を追い詰めて鍼を刺し、一気に排泄浄化されている施術に感動しました。 すばらしい施術です。 福田稔先生の理論&施術を取り込んだ刺絡免疫療法と重ね合わせると、いかに経絡・自律神経系の大きなハブとなっている鼠径部と頚部の治療が大切かということが分かります。 蓮風先生は1回に1本鍼の治療を行い、経穴経絡・症状の生体反応を診て、次ぎの治療で新たな反応経穴を1本鍼で治療していかれます。 鼠径部と頚部の関所のような働きが強いと、どうしても頭・躯幹・下半身のどこかに邪気悪血の排泄浄化の不完全な部分が残る可能性がありますが、これも頻回に(週に何回も)施術を受けていれば問題はありません。 仙骨と腎の冷えは、脊髄神経系から脳幹・脳深部・大脳の冷えと繋がっています。 脳と仙骨の繋がりを念頭に置いて背部望診すると、背部の経絡経穴の気血の流れとその異常の関係性がよく見て取れました。 オステオパシーの「頭蓋仙骨療法」にも通じるものがあります。 ロルフィングやフェルデンクライスも、経絡の気血疎通と自律神経系のバランス回復、脳〜仙骨の冷えと水毒の排泄作用で難病に効いていることも分かりました。 福田稔先生が「頭熱足寒」のうつ病に苦しみ、気血免疫療法のゴールを「頭寒足熱」とされたのもよく分かります。 頭と仙骨部の大切さを改めて実感できた研修でした。