2016年10月1日土曜日

ごきげんさん 2016.210.1.

土曜外来で患者さんへのメッセージカードを書きながら、脳幹梗塞が多いことに気づきました。 後遺症がひどくて入院や在宅療養に陥っている方は、さすがに受診されていませんが、 手足のしびれや軽いマヒ、心身の不調を感じられている方が多く通院されています。 漢方は、血と水の滞りによく効きます。 鍼灸は、氣と血の滞りを治すのが得意です。 脳幹梗塞の治療となると、漢方と鍼灸もちょっと苦手かな? 陰陽五行と経絡経穴で診ていけば、もちろん何でも治療できますが、 脳幹という脳の中枢部は、漢方鍼灸治療の手がなかなか届きにくい遠方にあるように感じます。 脳外科的にも、脳幹部は手術しにくい「手出ししたくない」秘所です。 この脳幹の氣血を外気功を用いて診ていると、面白いことがいろいろと見えてきます。 脳幹梗塞を起こすまでのプロセス、現状の氣血の状況とその影響、そして治し方はもちろんのこと、 さまざまな脳の不調(頭痛、めまい、ボッーとする、もの忘れ、空虚感・・・)の原因が、どこの氣血の異常によるものかも見えてきます。 未破裂脳動脈瘤をフォロー中の患者さんの脳氣は、ちょうど動脈瘤がある部分で大きく90度に曲がって、目に放出されていました。 油田事故で火のついた石油が天高く燃え上がっているようなビジョンです。 これでは眼圧上昇(無症候性緑内障)に注意しなくては・・・。 扁桃体・帯状回という本能に関与する脳幹部が鉛のように硬くなっていた患者さんは、やはり性格も几帳面で真面目でした。 てんかんの患者さんは、やはり脳幹の小さな部位に脳氣の異常が見えました。 うつの患者さんの脳幹は、広範囲で脳氣の低下があったり、氣の腫れがあったりしました。 脳や神経系に異常のない患者さまの脳、特に子供さんの脳は、とても脳氣がきれいです。 脳の中、特に脳幹部の氣血が見えてくると、鍼灸や漢方の治療をより的確に行えます。 これまで2次元マップで施術していた鍼灸が、3次元、4次元で施術できるので、手応えも十分得られます。 高次脳機能障害や認知症の患者さんには、この脳氣功と鍼灸漢方治療が最適です。 ホーキング博士の脳も診てみたいな。 20年前、光の前世療法を始めた時も、こんな感じでした。 大きな流れに背中を押されて、あれよあれよのままに、気がついたら「光の前世療法」でブレークしていました。 前世療法も、光との対話も、この脳氣功も、直感だけの世界です。 科学的証拠は・・・ありません。 刺絡にしても鍼灸にしても、効くことは数千年前から実証済みです。 「大いに亨りて以て正しきは、天命なり」 科学万能の西洋医学も、直感世界の東洋医学も、縦糸横糸のようにうまく使って、脳と心身の病を命が果てるまで治し続けていきたいと願っています。