2016年10月4日火曜日
ごきげんさん 2016.10.4.
「アトピー性皮膚炎を漢方鍼灸で治して下さい」というご要望が増えています。
もちろん、大丈夫。治りますよ!
アトピーは、氣・血・水のすべてが絡み合った病です。
漢方薬治療だけでもかなりよくなりますが、東洋医学会でもリバウンドが問題になっていました。
鍼灸治療だけでもアトピーがよくなるケースもありますが、治療に時間がかかります。
アトピーの患者さんは、みなさん、身体の芯に冷えと水毒が診えます。
冷えで動かなくなった水が、血と氣の動きを滞らせて、身体の表層を火で焼き払っていきます。
身体のまわりを守る衛気も氣の弱まりと共に弱まり、免疫力が低下します。
栄養分を運んでくる血が滞るので、老人のような皮膚になってしまいます。
アトピー性皮膚炎には、手足の十井穴刺絡・百会の刺絡・肺募の刺絡がとてもよく効きます。
氣血の滞りを一気に洗い流してしまったかのような爽快感を感じていただけます。
皮膚に元気な氣血が流れると、皮膚の浄化が起こり始めます。
長い間に溜まったステロイドや免疫抑制剤の老廃物を、皮膚から排泄しようとする自然治癒力が働き始めます。
これが瞑眩反応となって、1ヶ月前後、悪臭を放つベトベトした黄色い分泌物が皮膚から排泄されます。
ここでめげないで治療を続けることが大切です。
漢方治療に刺絡を併用すると、漢方薬の効果も早く強く現れます。
十井穴刺絡には、陰陽バランス・氣血水バランスを整えるだけではなく、
交感神経と副交感神経の緊張バランスも整える効果があります。
交感神経は顆粒球支配で、この顆粒球が過剰に活性酸素を放出すると皮膚を殺してしまいます。
副交感神経はリンパ球支配で、皮膚をリラックスさせすぎると、ステロイドや免疫抑制剤を皮下に溜め込んでしまいます。
アトピーの方の多くは、陰陽も、氣血水も、白血球バランスも崩れてしまっています。
肝ー心ー肺のバランスが悪くなると、精神面でもダークサイドになります。
十井穴刺絡は、指先を針で刺しますので、とても痛いです。
この痛みも交感神経と副交感神経のアンバランスを整える効果があります。
最近、アトピーの美容師さんの受診が増えました。
アトピー治療には過酷な仕事環境ですが、光明は見えます。
どんな状況下でも、漢方薬と鍼灸と刺絡を併用すれば、アトピーを治せます。
アトピーは「火水未済」
人生の終わりのような象ですが、新しい人生への第一歩とも取れます。
アトピーの火から不死鳥の如く蘇り、新たな世界へと羽ばたいていかれる姿を見せていただけることを楽しみにしております。