2016年10月12日水曜日
ごきげんさん 2016.10.12.
「高血圧で何種類ものお薬を飲んでいますが、血圧があまり下がりません。かかりつけの先生からは、やせなさい!と言われるだけです。東洋医学で何とかなりませんか?」とのご質問です。
こういう肥満&高血圧の方は、珍しくありません。カビゴン、よく見かけます。
薬剤抵抗性高血圧という「医者のせいでも患者のせいでもない」白旗降参な病名に逃げたり、
肥満だからダメ、生活習慣が悪いからダメ、という「おまえのせい」患者性悪説で押し切ったりされます。
体質だから痩せられない、血圧も下がらない・・・死んでも仕方ない・・・が西洋医学の限界です。
ちょっと待ったぁぁ!です。
肥満は副交感神経の緊張状態から始まります。ユルユルになり過ぎて過食してしまいます。
高血圧は交感神経の緊張状態から始まります。心身のストレス持続が血管を収縮させ続けます。
冷えと水毒は肥満を後押します。
悪血が高血圧の致命傷のスイッチを入れます。
漢方薬は、ゆるやかにこの冷え・水毒・悪血を整えていきます。
鍼灸刺絡は、交感神経・副交感神経のアンバランスを正してくれます。
生活習慣(冷飲過食・夜更かし・運動不足・・・)を改めることは大切ですが、
まず交感神経・副交感神経のアンバランスを正してあげないと、
いきなり生活習慣の改善は難しいです。
高血圧のお薬がどんどん増えていってしまうのは、自律神経のアンバランスと心身深くの冷え・悪血・水毒に手をつけずに、薬で抑え込もうとしてしまうからです。
降圧剤を何種類も飲まされている難治性高血圧の患者さんへのお薦めは、
まず刺絡療法:手足十井穴刺絡・百会の刺絡・経穴刺絡で、交感神経・副交感神経のアンバランスを正しながら、
漢方薬で、悪血・冷え・水毒を整えていく治療です。
数ヶ月後、冷え・悪血・水毒が調ってくれば、胃は自然と正常のサイズに戻っていますから、ダイエットに入りましょう。
交感神経の過緊張が解けてくると、自然界からの誘い声が聞こえてきて、ウォーキングしたくなってきます。
副交感神経がバランスを取り戻してくると、冷飲過食が嫌になってきます。
最初の一剤を減薬するまでには、1年はかかるでしょう。
もう一剤の減量も・・・1年かかるかな。
年に1剤の減薬のつもりで気長に治療していきましょう。
そんなに待てない? もっと早く効果を出したい?
其れこそ、交感神経の過緊張状態ですよ。危ない&危ない。
癌やベーチェット病などの難病の患者さんの多くは、交感神経の過緊張状態です。
待てない。続かない。信じない。
肥満や糖尿病は、副交感神経の過緊張状態です。
あきらめる。ひらきなおる。冬眠する。
これを読んでしまったのも多生の縁。
薬師如来さんからのお導きだと思える方は、治りますよ。
一昔前まで、出雲の一畑薬師さんには、全国から眼病の患者さんがご祈願に来られていました。
あんなに遠くて不便なところに出かけていく。それも眼病だから、とても大変な旅だったでしょう。
多くの人情に触れながら、最初は感謝できなかったけれど、きっと薬師さんの前に座る頃には、感謝&感謝の人に生まれ変わっていたことでしょう。
(交感神経と副交感神経のアンバランスの改善)
目は見えなくても、こころの目で宍道湖の夕日を眺めることができたはずです。
(交感神経・副交感神経リズムの回復)
歩く&歩くで、水毒も悪血も冷えも改善します。
あんなところまで行ってきたという達成感が、生き方も性格も良い方へと変えてしまいます。
病気は気づきの種です。
じっとしていても、種は芽を出しません。
土に植えて、水やりを繰り返して、やっと芽が出てきます。
自然のリズムに身体も気持ちも合わせてあげると、病気の意味がわかってくると同時に、病気の治し方にも気づき、受け入れることができますよ。
だから、大丈夫。ご一緒に、がんばりましょう。