2016年10月13日木曜日

ごきげんさん 2016.10.13.

「易経を勉強されているのですか?」とお尋ねいただきました。 易経の由来は、紀元前3000年頃の三皇時代(伏羲、神農、黄帝)の伏羲が易の八卦を作ったとされています。 では、今日、このブログと繋がった方の「これから」の卦を立ててみましょう。 震 ー ー  雷水解の初爻   ー ー   ーーー 扻 ー ー   ーーー   ー ー○ 彖辞(←周の文王が64卦に辞をかけられました:紀元前1100年頃) 解は、西南に利(よ)ろし。往く攸(ところ)なければ、其れ来り復(かえ)りて吉。往く攸あれば、夙(はや)くして吉。 彖伝(←孔子が64卦の解説を書かれました:紀元前500年頃) 解は険にして以て動く。動きて険を免(まぬが)るるは解。解は西南に利ろしとは、往きて衆を得るなり。其れ来り復りて吉とは、すなわち中を得るなり。往く攸あれば、夙くして吉とは、往きて功あるなり。天地解けて雷雨作(おこ)り、雷雨作りて百果草木みな甲柝(こうたく)す。解の時大いなる哉。 象伝 雷雨作るは解。君子以て過ちを赦し罪を宥(なだ)む。 解:解く、解ける、緩むの意味。 卦:内卦は扻=水で冬、外卦は震=雷で春であり、暖かい。 外が春となり暖かくなって氷が解ける、寒気が緩むの象から、解という。 解は、解ける、解消するの意で、今までの苦労が解消したならば、平穏にしているのがよい。 解消すべき事がなければ、自分の居るところに帰って安静にしていれば吉である。 まだ解消しなければならない事があれば、早く解決するように努めて吉である。 この卦は、解ける、今までの悩みや苦労が解けて吉となる。 しかし、苦労や悩みがない場合は、今までの順調が解けて凶となる。 今まで苦労の中にあった場合は良好運で、これから苦労が解けて好転し、漸次明るくなり良くなっていきます。 これまで順調だった場合は慎重運で、これから順調が解消して次第に不調になります。 病気は快方へ向かいます。 初爻 咎なし。 象伝 剛柔の際りは、義咎なきなり。 何事も目上や上司に従えば次第に良くなる。 人の援助で苦労から脱出できる。 元気な人に従うこと。 新しい交際が芽生える時。 新たな望みが生まれる時。 このブログに繋がっている方々は、すばらしい! 吉兆だ! な方ばかりだと思います。 人は動いているからこそ、吉凶に出会います。 がんばればがんばるほど、凶事も手強く、大きな壁となって立ちはだかってきます。 でもそれは、日々、動いてる証です。 陰陽は絶えず流転しています。人も動いてこそ、この宇宙を生きることができます。 文王も孔子も、動かない人は問題外ですので相手にしていません。 動いているからこそ、今は止まれ、戻れ、今こそ行け!と示してくれます。 易経はまるでマラソンの監督ですね。 ここはペースを抑えろ! 今だ、スパートだ! と叫んでくれます。すべては優勝 栄冠のためです。 (実は、雷水解の卦で・・・ホッとしてます。四大凶卦っていうのもありますからね) 病気が治る卦ですから、最幸です。 ただし、まだ初爻ですから、回復の始まりです。 時間はまだまだかかりますが、必ず治っていきますよ。 吉を極めると凶へ向かいます。凶も極まると吉に向かいます。これが陰陽であり、この5000年あまり続いてきた陰陽宇宙の大原則です。 雷水解は、ちょうどその真ん中です。 向いている方向が春から夏へ、なのが良いですね。ワクワクしてきます。 これまでの苦労と努力が報われます。 新しい出会い、天職が待っています。 病気が治ったら、何をしましょうか? 今から計画を立てましょう。 足下の氷が解けると、一年で最も美しい春を楽しめます。 花々が一斉に咲き出すように、あなたの花も誇らしげに咲くでしょう。 そんな希望に充ちた早春の卦「雷水解」をプレゼントします。