2016年10月17日月曜日

ごきげんさん 2016.10.17.

日本のアーユルヴェーダのトップ、蓮村誠先生の脈診研修会のお手伝いをしています。 1年以上の研鑽を積んで来られた研修生の皆さんは今、脈診のとても精妙な感覚を学んでおられます。 絶対にロボット化できない超直感の世界です。 昨日の研修会では、「過去も未来も、今この時にある」というお話がありました。 アーユルヴェーダが、スピリチュアルケアにも大いに役立つ証ですね。 患者さんの脈に触れていると、深いところに潜んでいる邪を観ることがあります。 邪を観るだけで、その邪に解放のプロセスが起こります。 脈を診てもらうだけで、元気になる、調子が良くなるわけです。 脈に潜む邪は何年、何十年前のもので、患者さんはもう忘れてしまっているかもしれません。 身体的な邪かもしれないし、心的な邪かもしれませんが、脈診で見つけてもらっただけで解放されます。 「無邪気に脈に触れるだけ」 左脳を使うと、脈は観えてきません。 右脳の感覚も、脈診に限界を与えます。 左脳と右脳はもちろん大切です。それが和したところに宇宙意識との合一があります。 研修生の皆さんは今、この宇宙意識との合一の入り口に立っておられます。 ここでは、「自分を信じる」ことに向き合います。 脈の邪を観た時、「治したい」とか「これは何だ?」と思うと、邪は逃げていきます。 スピリチュアルケアの「治す」は、「愛のエネルギー」に尽きます。 治したいという思いですら、我欲となり、偽りの愛のエネルギーとなってしまいます。 脈で邪を観る。宇宙意識と和合していれば、愛のエネルギーが邪を解放してくれます。 この脈診で邪を観て解放するプロセスは、経絡鍼灸や陰陽太極鍼、気血免疫療法などにも通じます。 左脳で学ぶところから始まり、右脳で感じるところに達して、宇宙意識で観るに至ります。 私にとっては、脳氣功が正しく「宇宙意識で観る」です。 研修生の皆さんと同じように、深脳部:脳幹ー中脳ー辺縁系が「観えた」時には動揺しました。 蓮村先生のお話をうかがいながら、あらためて自分を信じることができました。 同時に、深脳部にある様々な「邪」への向き合い方も分かりました。 スピリチュアルケアはシンプルです。 素直に、無邪気に、患者さんの本質と向き合っていきます。 宇宙意識もシンプルです。それは愛です。 脈の波動も愛です。だから脈診を介して互いに通じ合えるのです。 愛は五感で感じ取れますが、五感で感じ取った愛を合計してみても100%には足りません。 その何か足りない部分に、無限の宇宙意識の愛が満ちあふれているのです。