2016年10月10日月曜日
ごきげんさん 2016.10.10.
長年の向精神薬を減薬したい患者さんが「刺絡」を受診されました。
四診と体表観察の後、手の十井穴刺絡・百会の刺絡・経穴刺絡を施術しました。
白血球の迅速検査では、軽度の顆粒球過多(交感神経緊張)ですが、白血球数自体が少ないのは、やはり向精神薬の影響でしょう。
当然、相対的にリンパ球数も少ないので免疫力は脆弱で、神経病ウィルスや癌病ウィルスに容易にハッッキングされてしまう危険性がありました。
まだ未病ですので、すんでの所で受診されて、よかった&よかった! 神さまのお導きですね。
十井穴刺絡では、交感神経と副交感神経の長期にわたるアンバランスが見て取れました。
百会の刺絡では、典型的な脳の水毒・悪血・冷えで、百会はブヨブヨ・・・これは刺絡が効きますよ。
治療後、感想メールをいただきました。
刺絡した百会の場所は、元々、手でグリグリすると気持ち良くなる場所だったそうです。
手の刺絡した所も、よくペン先でツンツンするクセのある場所だったので、驚かれたそうです。
ほらね、身体の声って、本当は誰でも聞こえてきているんですよ。
打鍼の師匠から「リストカットする患者さんに刺絡をするようになったら、リストカットしなくなって、精神症状もすごく良くなった」という話をうかがったことがあります。
向精神薬は、交感神経と副交感神経をアンバランスのまま抑え込んでしまいます。
精神症状が治った のではなく、抑え込んだ が精神医学です。
病気を征圧し、病源を壊滅する ・・・西洋医学そのものです。
東洋医学は、陰陽流転、気血水の調和 ・・・バランスの医学です。
精神症状は氣のアンバランスが前面に出てくるので、鍼灸がよく効きます。
特に、刺絡は最強の鍼です。
経絡経穴を疎通する意と交感神経・副交感神経のバランスを取る意をもって患者さんを診ていくと、治りたい・バランスを取り戻したい患者さんの心身の声が聞こえてきます。
易経では、施術者の治したい気持ちを戒めています。
患者さんの治りたい声に寄り添うためには、施術者の心声も滅寂しなくてはなりません。
心身に染み込んだ向精神薬を浄化していくためには、数ヶ月、数年の長い年月がかかります。
アトピーの長期ステロイド剤の浄化プロセスのように、瞑眩反応も起こるでしょう。
自分自身の心身の声に気づいておられない患者さんには、耐えられない年月と瞑眩反応です。
病気の誰もが治る力を持っています。
我欲とエゴは、恐怖と不安をあおって、治る力の治す声をかき消してしまいます。
そんな西洋医学の虚構から目覚めて、治る力の声を聞く患者さんも増えました。
治る力は治るために、患者さんを行くべきところに導きます。
同時に、我欲とエゴ、恐怖と不安が大決戦を仕掛けてきます。
お金、時間、期待、痛み、風評・・・一番弱いところを見事に突いてきます。
そんな第一関門で試されるのは、自分を信じる力です。愛ですね。
治る力は愛です。
治る声も愛です。
病気は愛を磨いてくれている。感謝&感謝。
病気を克服した患者さんは皆さん、病気に感謝されています。
治る力も、生きる力も、愛です。
その愛は、感謝で満ちあふれています。
だから、あなたも治りますよ。