2016年5月9日月曜日

ごきげんさん 2016.5.9.

LGBT外来では何を診てもらえるのですか? とお問合せいただきました。 長期のホルモン療法を行っている場合、その副作用を定期的にチェックする必要があります。 映画「リリーのすべて」の結末のようになっていただきたくはありません。 メンタルのケアも大切です。 特に子供さんがLGBTだとカミングアウトされた時には、ご両親のメンタルケアが重要になってきます。 すべてを当医院で対処できるものではありませんが、ご一緒に考えながら、適切な専門医へご紹介することはできます。 LGBTの人は8%前後・・・左利きの人と同じくらいの割合です。 昭和30年代生まれの子供たちは、左利きを右利きに直されました。 私も左利きだけど、字とお箸だけは右です。 子供時代は野球や楽器演奏で、大人になってからは手術や料理で、もちろん日常生活でも多々、いろいろと難儀がありました。 もちろんLGBTの人たちの苦労には遠く及びませんが、それでも同じ目線でお話を聞きながら、これからの健康のこと、人生の楽しみのことなどを話し合えるのではないかと思っています。 しっかりとしたLGBTの医学的ケアは今の保険治療ではムリです。 副作用のチェック、ホルモン治療の加減、さまざまな身体的&精神的な違和感・不快感などの緩和ケアは、自由診療ならきちんと計画立てて出来ます。 鍼灸&漢方治療も大いに役立ってくれるでしょう。 日本のLGBT外来はまだまだ始まったばかりです。 LGBTに向き合うドクター同士で、外来の組み立て方、診療のロードマップ、メンタルケアの仕方などをシェアーしあっていきましょう。 新しいLGBT外来を共に創り上げていく強い気持ちをお持ちのLGBTの方々と繋がっていきたいと願っています。