2016年5月4日水曜日

ごきげんさん 2016.5.4.

ましかく写真家の藤田一咲師匠と出会って、デジタル写真からフィルム写真へと変わりました。 時代に逆行してます。 フィルム写真の良いところは、一枚一枚、しっかりと時間をかけて撮るところです。 構図を決めるのも、ズームなどありませんから、自分が前に行ったり後ろにさがったり・・・ 首から提げた露出計で露出を計って、シャッタースピードをセットして・・・ ピントを合わすにもひと苦労して・・・やっとシャッターを押します。 次のフィルムを巻き上げるのも忘れずに。 もちろん撮った画像をその場でチェック!など・・できません。 でもね、これだけ時間と手間をかけているからかな? その場の風のささやき、光のきらめき、線香のかすかな香り・・・写真を見ると何年経っても見事に蘇ってきます。 今日もおさんぽカメラしながら、気づきました。 診療も同じですね。 多くの患者さまが「最近の医者はPC画面ばかり見ていて、こっちを診てくれない。脈を診てもらったこともないし、痛いところを触ってもくれない」と訴えられます。 とっても同感・・・立派なデジタルカメラで撮られている人たちに抱いている気持ちと同じです。 シャカシャカシャカと高速連続撮影してモニターでチェック・・・意識はモニターに100%です。 せっかく人間なんだから、五感で感じないのはもったいないなぁ。 フィルムは現像したら写ってないこともよくあります。 それでも、写真なしで語ることができます。 見る以外の四感を語る方が、共感の中で一緒に同じ景色を楽しみことができます。 医療に重ねると、デジタル写真は検査結果です。ものすごくはっきりとわかります。 フィルム写真はデジタルより不鮮明です。 不鮮明だから、望診、舌診、問診、脈診、腹診、経穴経絡診・・・いろいろ触ります。 医療の本質は、まず聞くこと、見ること、そして触ることです。 その上で、デジタルの検査を重ねるのが本物の診療です。 そんな医療をするために、心斎橋 奥山医院を始めました。 最近、ましかく写真がブームになっています。 アナログレコードやフィルム写真もデジタル世代に人気上昇中です。 デジタル診療は保険診療を維持していくためには必要不可欠です。 病気にならない&病気を治すのはデジタル診療に任せましょう。 アナログ診療は健康にします。 未病を治すだけではなく、生き方も人生も「ごきげんさん」にします。 アナログ診療の良さがわかる人たちと繋がっていくのを楽しみにしています。