2016年5月6日金曜日

ごきげんさん 2016.5.6.

立夏が過ぎ、そろそろ体質的に「湿」に負けてしまう方が増えてきました。 「湿熱」や「湿痰」のタイプです。 湿熱の人の特徴は、暑がり・多汗(頭にも汗)・赤ら顔・皮膚のつやがよい・がっしりした肥満・髪が薄い・湿疹が化膿しやすい・食欲旺盛(こってり系が好き)・水もお酒もいくらでも飲める・のどが渇く・冷たい飲み物が好き・声が大きい・朗らか・誰とでも仲良くなれる・ストレスをひとりで抱え込む・暑さは苦手・トイレによく行く。 気血が湿熱に邪魔されて巡らないので、体格はよく、力が余っているように見えるけど、どことなくだるさや熱っぽさを感じます。 湿熱が肺や胃に溜まると、脇腹やみぞおちが張って苦しくなります。 湿熱の方の養生法は・・・ 大食漢の方は食べ過ぎ・飲み過ぎに注意です。 甘み・辛み・塩味の濃厚なものはダメです。カロリーの高いもの、酒類もダメです。 イライラや怒りをため込むのもダメです。 運動で汗を流しましょう。 ハブ茶・ドクダミ茶・鳩麦茶・アロエ茶・センナ茶・センブリ茶・クマザサ茶・スギナ茶・シソ葉茶はお薦めです。 (杜仲茶・クコの実・ゲンノショウコ・ニンジン・アシタバ・ローヤルゼリーはNGです) 湿痰の人の特徴は、色白の肥満・むくみ・冷え性・体格は良いが元気がなく疲れやすい・身体が重い・寒がりで暑がり・雨の日は特にだるい・動くとすぐに汗が出る・息切れ・動悸・喉は渇いていないがすぐに飲み物を口にする・鼻水が出やすい。 湿痰の方の養生法は・・・ 水分の取り過ぎ(特に冷たいもの)に注意しましょう。 果物や生野菜も取り過ぎないように。 軽い運動の汗で湿痰を身体から追い出します。 私自身がこの湿痰&湿熱の体質ですので、食べ過ぎ&水分の取り過ぎは耳が痛いです。 これから夏になると、脱水症予防でどんどん水分を摂りましょう!になりますが、この体質の方は「喉が渇いてから、チョビチョビと飲む」ことを心がけましょう。 普段からの「飲みグセ」は要注意です。 後は、歩け&歩け!です。汗をかくのはよいことです。 もちろん漢方薬もあります。水太り=防已黄耆湯がファーストチョイスです。 体重は変わりませんが、「引き締まってきたね」と周りから言われることが増えます。 梅雨に入ると、この体質の方はとても辛くなるので、今のうちに治療を開始しましょうね。