2017年3月3日金曜日
ごきげんさん 2017.3.3.
「アーユルヴェーダで毒出しするには、どうしたらよいですか?」と、水毒のひどい患者さんからご質問をいただきました。
蓮村誠先生の「白湯 毒出し健康法」(PHP文庫)に詳しく載っています。
確かに白湯はとても効果的です。
特に「ごきげん少食療法」にチャレンジ期間の方々は、どうしても空腹感に悩まされます。
飴玉、黒砂糖、生姜湯、ハチミツ湯などで、ちょっと血糖を上げてあげると、すぐに空腹感はおさまります。
胃腸が空っぽで空腹感を訴えているのではなく、高血糖に慣れた頭が糖分を求めているだけです。
でもやっぱり・・・飴玉依存になっちゃうかも・・・
そこで「白湯」です!
アーユルヴェーダ的には、カパの水にピッタの火を加えて沸騰させます。蒸気は風を呼びヴァータが入ります。
白湯はアーユルヴェーダのヴァータ・ピッタ・カパの3要素が上手にバランスを取っている飲み物なのです。
心身のヴァータ・ピッタ・カパの乱れは、漢方の陰陽・氣血水の乱れと同じように解釈できます。
汚い舌苔やひどい舌色の時には、口中が苦かったり渋かったり、舌先がピリピリしたりしますが、そんな時に白湯を飲んでも「ただの水」にしか感じられません。
ヴァータ・ピッタ・カパの3要素が整ってくる、氣血水の滞りが解消されて経絡経穴が疎通してくると、白湯にほのかな甘みとまろやかさを感じられます。
このように白湯を飲むと、自分の体調の乱れ具合を知ることができます。
腸内フローラも白湯は大歓迎してくれます。宿便を取り去ってくれる効果もあります。
頭熱足寒の人には、白湯のひと口目は美味しくないかもしれませんが、本当は身体の芯が冷えているので、ゆっくりと噛むように白湯をすすれば、身体も心も腸内フローラも喜んでいる声が聞こえてきます。
不妊症や肥満の人にも、生活習慣病の人にも、心身症の人にもお薦めです。
もちろん癌の人にも最適なセルフヒーリングになります。
白湯・・・詳しいお話は、蓮村誠先生のご本を読まれるか、奥山医院へお越し下さいね。