2017年3月2日木曜日

ごきげんさん 2017.3.2.

「刺絡療法」では、施術前に院内迅速血液検査で白血球を診ます。 顆粒球は交感神経の緊張状態を、 リンパ球は副交感神経の緊張状態を示します。 交感神経の過緊張が続くと、(イライラ型の)癌・消化器の潰瘍・高血圧・脳卒中・イライラ神経症・不眠・疲労感・慢性頭痛などを来します。 副交感神経の過緊張が続くと、糖尿病・アトピー・喘息・肥満・倦怠感・うつ病などを来します。 同じ患者さんを「刺絡療法」でフォローしていると、心身のストレスや過労によって白血球がリアルタイムに変化しているのが分かります。 普段は顆粒球が少し多いくらいだったのが、いきなり80%を超えると、必ず身体のどこかに症状が現れています。 例えば、手指がしびれる・足膝の神経痛・眼瞼けいれん・顔のひきつり・いつもと違う下痢やオナラ・気持ちの悪い肩こりや頭痛・舌のしびれ 等々 それはほとんどの病医院で「不定愁訴」で片づけられてしまう症状ですが、実は近々、大きな病気:脳卒中や心筋梗塞や突然死、または癌 が出現する前触れだったのです。 そのような時は、次の「刺絡療法」を早めに来ていただきます。 ほとんどの患者さんが、次週に再来して下さった時には、顆粒球は正常近くにまで回復しているので、ひと安心です。 患者さんが、ご自分のストレスがひどくなっていることを自覚してくださり、食養生や休養に努めて下さったおかげです。 もし「刺絡療法」をしていなかったら・・・大変なことになっていたかもしれません。 何も起こらなくてよかったですね、と言えるのが「未病を治す」醍醐味です。 ご自分のムリが効くリミットを自覚することは、とても大切です。 これ以上がんばり続けたら、重病で倒れてしまう・・・そんなご自身のセーフティゾーンを知っておきましょう。 自分の心身の健康ゾーンを知っていると、がんばりイエローゾーンも、危険レッドゾーンも自覚できます。 車のエンジンの回転数と同じです。 トルクピークに乗せて走っているのが、最も効率的でスピーディーに仕事ができます。 イエローゾーンに短時間入れてハイパーワーク:一世一代の大仕事を完結するのもOKです。 レッドゾーンはいけません。すぐにシフトチェンジして回転数を下げなければ、エンジンは焼きついて壊れます・・・一巻の終わりです。 自分のエンジンには、自分なりのゾーンがあります。 今 レッドゾーンだから、すぐにシフトチェンジして回転数を下げてください! とアドバイスできるのも自然療法医だからです。 人間のエンジンは上手に&快適に使えば120才〜160才は生きられるはずだ、と言われています。 ムチャクチャな使い方を続けたり、エンジンの悲鳴が聞こえないままだから、すぐに壊れて人生リタイアになってしまいます。 人生という大舞台を思いっきり楽しんでいただきたい。 そのために、皆さんのエンジンをメンテナンスし、セーフティーゾーンを見守らせていただいております。 病気の不安を払拭して、元気はつらつに生きていただけるのも「刺絡療法」の効能のひとつです。