2017年3月16日木曜日

ごきげんさん 2017.3.16.

先日「22才の子宮頸癌」で書いた「娘の癌が家族の誰かを救う」をもう少しわかりやすく教えてください、とリクエストされました。 父親A 母親B 息子C 娘D の家族を例にしましょう。 娘Dが癌になりました。 母親Bは、船瀬俊介本や近藤誠本を読んでいたので、3大癌治療の可否について家族で話し合って、代替医療&自然医療を選ぶことにしました。 父親Aは、仕事で多忙でしたが、家族の唯一の約束「夕飯は家族全員で食べる」を叶えるために、配置転換を申請しました。タバコをピタッとやめて、お酒の休肝日も守りました。 息子Cは、大学生で夜型の生活でしたが、バイトも変更して、朝型の生活に変えました。 母親Bは、お総菜を買って帰ることが多かったのを改めて、「夕食は手料理を出す」に願をかけました。 娘Dは、ストレスの多かった仕事を辞めて、自宅治療に専念しながら、母親Bの家事手伝いをすることになりました。 朝は、家族みんなが少食療法のジュースのみです。 日の出前に起きて、家族みんなで朝日を拝んで、母親と娘は太極拳で呼吸を整えます。 各自、白湯を入れたポットを持って仕事へ・家事へ。 父親と息子はしばらくは母親の手弁当を持って行っていましたが、少食に慣れると昼食なしになりました。 夕食は、玄米菜食・野菜の具だくさん味噌汁が主です。発酵食品を摂るように心がけています。 (玄米は無農薬、野菜も産地で選んでいます) 乳製品は禁止。精白した砂糖・塩・小麦なども禁止にしました。 パン・うどん・パスタ・そうめんも原則禁止です(息子はこれが一番辛かったそうです) 当初は肉と鶏肉、卵も食べていましたが、自然と摂らなくなり、蛋白源は大豆中心、時々魚になりました。 父親は白ご飯しか食べなかった人でしたが「娘のため」と「家族みんなで食べると、玄米も美味しく感じる」で玄米菜食生活にうまく入れました。 家族みんなが早寝早起きになり、夕食後のPC・スマホを避けるようになって、熟睡できるようになりました。 さて・・・・この家族には悪い病魔神が取り憑いていて、娘に癌、父親に心筋梗塞、息子に交通事故、母親に脳卒中を用意していました。 しかし、娘に癌を与えた段階で、家族は食生活も日々の習慣もガラッと変えてしまいました。 とても健康的で、病魔神が付け入る隙もありません。 病魔神は、父親の心筋梗塞、息子の交通事故、母親の脳卒中を諦めました。 そして、こんな健康家族に取り憑いている意味もなくなり、娘の癌ごと、病魔神は消えてしまいました。 家族の未来に襲ってくるはずだった病気が消えたわけです。これを未病を治すと言います。 未来に襲ってくる予定だった病気が消えてしまったことは、今の自分にも家族にもわかりません。 今年の秋に心筋梗塞を起こす予定だった父親は、秋になっても元気なままなので、そんな予定だったとは本人も家族も気づきません。 A)娘が癌になった=食生活も日々の生活も大きく変えた=みんな元気になり、娘の癌も治った。 B)娘が癌になった=3大癌療法にお任せした(食生活も日々の生活も変えなかった)=父も母も息子も大病を患った。 C)娘が癌になった=3大癌療法を選んだが、食生活も日々の生活も大きく変えた=みんな元気になり、娘は・・・(不詳) 娘の癌が家族を救うこともありますが、救われたことには気づません。 これが未病の難しさでもあり、面白さでもあります。